江戸時代に日本に来て住んだ、アメリカ人、シルベスター・モースさんが書いた本、「日本その日その日」に書かれていました。
「商売人たちは、毎年一定の金額を建築費として貯金する習慣を持っている。
これはどうかすると広い区域を全滅させる大火を予想してのことなのであるが…」
昔の日本の家は木と紙でできていたので、一度家事が起きると大変でした。
その日の風が強かったりすると、特に悲惨なほどに火事が広がりました。
ちなみに第二次世界大戦のアメリカ軍の日本の都市爆撃も、その点が考慮された焼夷弾という、燃やす薬剤を入れた爆弾が使われました。
どちらも勝つために戦争をするので、色々と考えるのは当たり前ではありますが…
それでも一般市民を狙って虐殺するのは、当時から存在する国際法違反です。
日本では地震が多く、地震が発生すると必ず火災も発生します。
太古の昔から自然災害に鍛え続けられた日本人。
そこでコツコツとまじめに努力する国民性が生まれました。
日本人がとても貯蓄に励む民族であるのは知られています。
その貯蓄に励む国民性も、日本では忘れた頃に必ずやって来る自然災害と関係していることに気が付きました。