雨とドイツ人と日本人

先日、明治時代前半に日本に来てしばらく滞在していたアメリカ人のモースさんをご紹介しました。

詳しく言うと、モースさんではなくモールスさんで、あのモールス信号のモールスさんの子孫の1人だそうです。

そのモー(ル)スさんが日本に滞在中に書いた日記をまとめた、「日本その日その日」という全3巻の本があります。

その第1巻を今読んでいるのですが、絵の才能があるようで、多くの自筆のスケッチが挿絵で入っています。

当時の日本の様子が、上手なスケッチと共に書かれていてとても興味深いです。

実は、その頃に日本を訪れた外国人が書き残した本が結構たくさんあります。

西洋と日本の生活様式など、一切合切の違いに誰もが驚いています。

ですが、それ以上に誰もが驚いているのが、日本人の品行の良さ、道徳心の高さ、識字率の高さ(読書好き)、民度の高さです。

アジアの中で間違いなく最高だという人が何人もいますが、西洋以上だという人もいます。

それらを短くまとめたのが、「海外から見た日本」です。

第1巻のモースさんによると…

「雨が絶間なくビショビショ降り、おまけに寒かったが、これ等の裸体の男女は気にかける様子さえも示さなかった。

日本人が雨に無関心なのは不思議なくらいである。

小さな赤ん坊を背中に背負った子どもたちが、びしょ濡れになった儘、薄灯の中に立っていたりする」

どうやら明治の日本人は、雨をあまり気にしていなかったようです。

ちなみに日本人がドイツに来て雨が降ると気がつくのは、ドイツ人があまり雨を気にしないことです。

雨が降っていても、傘もささずに普通に歩いています。

ところが、日本人は雨が降るとすぐに傘をさします。

ドイツ人から見たら大袈裟な位です。

明治の頃と今の日本人は違うのでしょうか?

もし違うとしたら、それは今の日本人が便利、楽に毒されてしまっている証拠ではないでしょうか?

世界の中でも日本人は便利、楽に特に敏感です。

そしてすぐに利用し始めます。

でもそれは、便利なものに慣れてしまって、弱くなってしまっているとも言えないでしょうか…

モースさんは、丁度良いタイミングで日本に来たようです。

もう10年〜20年早く来ていたら、間違いなく攘夷論の人たちに襲われていたでしょう…

投稿者: netdeduessel

日本人のための、ドイツの生活応援サイト

雨とドイツ人と日本人」に2件のコメントがあります

  1. いろんな本を読んでいらっしゃってすごい。博学。

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