「女性に向いた職業は政治家?」というブログに、佐藤ようこさんから次のコメントをいただきました。
「うちの町内会の会長さんは、元小学校の先生。ものすごく話が長いです。結論を最初に言って欲しいのに、いつまで経ってもたどりつかず。わたしは、眠くなってしまいます」
そういうことを言う人は、ビジネスで結構鍛えられた人だと思います。
私も前の会社で直属の上司、「嫌なヤツのお面をかぶった神様」にかなり鍛えられました。😅
その神様は、口を開けば人の批判をしていた人だったからかも知れません。
私の話しは常に言い訳から始まっていたのだと思います。
その上司から、常に結論から話し出すようにと鍛えられました。
さらには、相手が求めなければその理由を述べることさえ不要なのです。
例えば…
「ヨーロッパでビジネスを始めるのなら、どの国から始めるのが良い?」
という質問に答える時。
結論だけを言えば「ドイツです」となるとします。
その次に続く、「なぜなら…」は、相手が求めなければ不要というものです。
結論から先に言わない人は、「地理的にもヨーロッパのほぼ中心に位置して、EUの経済をひとりで牽引していて…」となるかも知れません。
そして最後に、「だからドイツです」という結論が来ます。
長年そう鍛えられた私は常に、「ドイツです」で話しが終わってしまいます。
味もそっけもありませんが、そう鍛えられてしまったのです。
よって、誰かから話しかけられると、その人が結局のところ何を言いたいのかを理解する努力をしますが、
話しが長いと混乱をきたしてしまいます。
「この人は結局、何が言いたいのだろうか?」となってしまうのです。
人が何かを発言する時には、そこに「言いたい欲」があるのは間違いありません。
でもその「言いたい欲」の具体的な内容は何でしょうか?
何か聞きたい、知りたいことがある?
感動、感心、驚いたことがあって、それを他の人にも伝えたい?
腹が立っていて黙っていられない?
批判されていると思って自分を庇いたい?
面白くないから、暇つぶしに話しかけたいだけ?
前述の町内会の会長さんも、何が言いたいのかがまとめられていなかったのかも知れません。
日常の会話ならまだしも、大勢を前に話しをする時は、それなりの準備が必要です。
いえ逆に、大勢の人を前にしてする話にもかかわらずに飽きられてしまうお話しを出せるというのはある意味凄いかも知れません。😅
「結論から先に、しかも問われるまでは結論のみ言う」と鍛えられてしまうと、ついつい相手にもそれを求めてしまいます。
特に仕事中は…
結論から答えてはくれても、その続きにその理由が自動的に出てくる人もよくいます。
忙しい時はついつい、「理由は聞いていません」となります。😅
その理由については、「その理由は?」と聞かれてからはじめて答えて欲しいと思ってしまいます。😅
「言いたい欲」というものがあるのでしょうがないのですが…
仕事ではなくてプライベートな時の会話ではそうはいきません。
そうでないと面白くないヤツとなってしまいます。