日本の製造業が基本的に強い理由

を、前の会社に勤めている間に知りました。

とどのつまりは、日本人の国民性に由来しています。

前に勤めていた会社は、大阪に本社があるJCMというメカトロニクスのメーカーでした。

メカトロニクスは和製英語で、メカ(ニズム)+(エレク)トロニクス製品です。

つまり、電気で動く機械部品です。

ご縁あって採用され、ドイツで駐在員を始めることになりました。

私は既に長くドイツに住んでいたので、中途採用で日本の会社に入社して、元々自分が住むドイツに駐在するという、ちょっと変わったスタイルでした。

会社のこと、製品のことを学ぶのに、まずは一年間本社で研修を

ということになりました。

「1年間も?」とは思っていたものの、実際には半年に縮まり、最終的には3ヶ月にまで縮まりました。

早くドイツに戻って営業を開始して(売上を上げて)欲しいということです。

1年の予定が僅か4分の1に縮まってしまいましたが、それでもかなりの厚遇、太っ腹です。

多くの会社はそこまで準備に投資して(お金をかけて)くれません。

よって、とても感謝しています。

但し、ちょっと驚いたのは、日本滞在中に、私が何をするかについては、本社側では誰もアイデアを持った人がいなかったことです。

もっと驚いたのは、ドイツ駐在員事務所に関することが、社内でオフィシャルではなかったことです。

研修が始まり、私の最初の仕事がドイツ駐在員事務所設立の稟議書を書くことでした。

これから稟議にかけるプロジェクトで雇う予定の人間が既に社内に存在して、その稟議書を書いている…😅

ちなみに私の方も、ちょっと変わったことをしていました。

給与額が一切不明で勤務を始めていたのです。

当時の日系の海外駐在員のお給与は一般的に悪くなかったので、給与額が低いということはまさかないだろうと思い、たかをくくっていたのです。

でも、それがとんでもなく甘い考えであったことに後で気が付きます。

それにしても、本社にやって来た研修員が何をするかを本社の人間が誰も分かっていないというのはどういうことでしょうか?

さすが、稟議決済も下りていない駐在員事務所の所員のことです。

しばらくの間、本社の海外営業課に出社して、対ヨーロッパの日常業務を手伝うだけの日々が続いたのです。

本社側の海外営業課の人たちと仲が良くなるのは、ドイツに戻った時に役立つのでとても良いことです。

でも1週間で十分です。

それがいつまでもずっと続く勢いだったので、つい自分の方から提案してしまいました。

「ドイツに戻って営業するのに製品のことを知りたいので、開発や製造に行かせて下さい!」

その提案はすんなり通りました。

お陰様で、最も多くの時間を開発部隊で過ごすことが出来ました。

そして製造現場でも、実際にラインに入って学ばせてもらえました。

その時に気が付いたのが、このブログの本題です。

製造現場で働いているのは大阪のおばちゃん達。

子育てが終わった後らしき女性たちでした。

出来上がっていく製品や、配られる部品に何かいつもと違う様子があると、すぐに隣の人や班長さんに聞きます。

「これ、何かおかしいんとちゃう?」

海外の製造現場なら、(いい加減に)そのままやり過ごしそうです。

製造現場で、何か不自然なことがあると自然なワイガヤとなる…

日本の製造業の強さを見た気がしました。

実際に、生産の一部を中国に移した時のことだそうです。

出来上がった物が日本に送られて来てチェックをすると、製品の中に脂の指紋が付いていたそうです。

調べてみると…

昼食にチキンのグリルを手づかみで食べて、食後に手を洗わずに組み立て作業に戻っていたそうです。

その後工場では、昼食後に必ず手を洗う決まりになったそうです。

手に油が付いていても、そのまま仕事を始めてしまう…

広い世界の中では常識、習慣が違うのです。

投稿者: netdeduessel

日本人のための、ドイツの生活応援サイト

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