条件が悪くなればなるほど、その人の実力が見えてくる

「制限の中において、初めて名人はその腕を示す」

とは、あのゲーテの言葉です。

その意味が分かるでしょうか?

その意味を分かりやすく説明するには、スキーの例が良いかも知れません。

スキーの上手い下手は、傾斜を少しずつ傾けていくと分かってきます。

その意味は、初級者コースである、斜度がゆるい斜面の場合、滑っている人たちの腕前が最も分かりにくいです。

誰でもうまく滑れるからです。

超初心者を除いて。

今度は斜度が少しキツくして、中級者レベルのコースにします。

そこを滑っている人たちを見ると、初級者はすぐに分かります。

滑るのに苦労しているからです。

ですが、その斜面では、中級者と上級者の本当の腕前を見分けるのは難しいです。

ところが、中級者のコースで立派に滑っている人たちを全員、今度は上級者のコースに連れて行きます。

そうすると、そこで中級者の実力が見えて来ます。

中級者は、上級者のコースでは苦労するからです。

でも、上級者のコースでも、上級者たちの腕前を見分けるのは難しいです。

そういう時は、さらに斜度が厳しいコースを滑ってもらいます。

そうすると、同じ上級者の中でも、誰が超上級か、上級の上か、上級の中、上級の下なのかが分かってきます。

スキー学校の先生にも、色々な腕前の人がいます。

その幅は、上級の下〜上級の中です。

それ以上の腕前の人たちは、スキーの先生にはなりません。

選手やデモンストレーターなどになります。

超上級レベルの人は、どんな斜度でも滑れます。

そこに雪さえ残っていれば。

雪が残っていない斜度は、ほぼ落ちていく角度です。

かなりのキツい斜度でも、そこに少しでも雪が残っていれば、本当に上手い人は滑って降りることが出来ます。

条件が緩いところでは、誰が名人かは分かりませんが、条件を厳しくするとそれが分かってきます。

ピアノの先生も似ています。

子どもの頃からずっとピアノを頑張って、ピアノの演奏者になれるのは、ほんのひと握りの人だけです。

そこに入れない人の多くがピアノの先生になります。

投稿者: netdeduessel

日本人のための、ドイツの生活応援サイト

条件が悪くなればなるほど、その人の実力が見えてくる」に2件のコメントがあります

  1. そうですね。私の音楽の先生も、国立の音楽大でしたが
    演奏者にはなれないよ、と言われ、近所のピアノの
    先生をやってます。

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