日本と、それ以外の全ての国々の大きな違い

(青い文字のところは、そのことのさらに詳しい内容にリンクしています)

日本の教育/躾と、ドイツ(西洋/大陸)のそれには、ある点において大きな違いがあります。

違いというか、真逆です。

多分それは、この広い世界の中でも、日本とその他、ほとんど全ての国を分け隔てるものだと思います。

もし他にも、日本式の国があると知っている人がいたら是非教えて下さい。

それは自己主張、自己表現の点です。

その関係のブログのコメントのやり取りで、愛月/まるさんの心日和さんから次のようなコメントをいただきました。

そのコメントで、「書きたい欲」がうずうずしてしまい、これを書いています。

「私は子供の頃、親子関係 押され気味で、だんまりを通していました。語彙が少なく大人の意見には叶いませんでしたから、その時の関係がその後も続いてしまいました。自己表現は大切です…」

(実は私もそうでした。だからドイツに来ても、しばらくの間はずっと無口でした)

日本では謙虚、謙遜、遠慮、控え目が良い、美しい(美徳)とされています。

でもドイツ(西洋/大陸)ではその逆、真反対です。

自己主張、アピールをするように、子どもの頃から鍛えられます。

例えば学校のテストで、ずっと100点満点を続けても、授業中に手を上げてどんどん発言しないと良い成績をもらえないのです。

でも、そこで疑問が湧きます。

学校の教室で誰でも発言するのであれば、「成績の悪い子がトンチンカンな答えを言った時はどうなるのか?」

「みんなにバカにされる?」

現地校に通う、うちの子どもたちに聞いてみると、バカにする生徒はいないと言います。

とても興味深いことですが、主張を認め合うとそうなるのでしょうか?

私は未成年でドイツに来て、すぐにドイツ語学学校に行きました。

典型的な(?)日本人である私は授業中に、「間違ったらどうしよう…」ということで、自分から手をあげることはゼロ。

先生に指されて発言を求められると、「どうしよう、何て答えよう…」で、沈黙が続きました。😅

ところが、しばらく経って慣れてくると気が付いたことがありました。

そのドイツ語の学校には、世界中から生徒が集まっていました。

ヨーロッパ各国はもとより、アジア、アフリカ、中東、アメリカ、南アメリカ…

老いも若きも、十代前半から、七十代までいました。

授業中に先生が、「この答え、分かる人〜?」

と聞くと、分かった人が手を上げます。

特にラテン系の人たちは元気です。

(面白いのはここからです…)

その時に発言する人の答えを聞いていると、「えっ?」と思うレベルのトンチンカンな答えがあるのです。

どういうことかと言うと、そういう時に日本人が手をあげる場合は、自分の答えが間違いなく正解であるという自信があれば手を上げます。

(ちなみに私はそういう場合でも手を上げません)

ところが、(日本人から見た)外国人は、その答えが正解だろうが間違っていようが、とにかく思い付いた答えをまずは言ってみるのです。

正しいか、間違っているかは全く関係ないかのようです。

別な体験では、いくつかのアルバイトをこなした後、将来はオフィースで(カッコよく?😅)仕事をしたいと考えました。

そこでキーボードのブラインドタイピング(キーボードを見ずに、全ての指を使って文章をとても早く入力)をマスターしておいた方が良いと考えました。

その学校に通っていた時です。

並行して就職活動をしていました。

それを知った先生が、「履歴書にはブラインドタイピングが出来ると書いておくのよ!」と言ったのです。

「えっ? まだ始めたばかりで出来ないですが…」

「それにもし出来るようにならなかったら?」

と考えるのは日本人的なわけです。

「妙に感心してしまいました」

ドイツ人を雇う時の面接なども、ちょっと出来るものは「出来ます!」と言います。

例えば英語。

履歴書上で英語が出来ると書いてあります。

そこで、「英語はどの位出来ますか?」

と聞くと、「まあ、まあ、出来ます!」

と答えが帰ってきます。

入社した後、展示会などで海外の人と英語で喋る機会があります。

で、実際にその会話を聞いてみると…

それは日本では、「少ししか出来ない」レベルなのです。😅

日本人の場合は控え目に、「少し出来ます」と言うと使えるレベルです。

これはあくまでも一般論で、そういう傾向であるというだけです。

例外はいくらでもあります。

さて、愛月/まるさんの心日和さんのコメントは続きます。

「ドイツの自己主張、その主張となると 相手の行動を否定したり非難する言葉も含むのでしょうか?」

はい、そうなります。

だから口論が多いです。

自己主張がぶつかり合います。

さらにはドイツ語は日本語のように人を優しくしてしまう言語ではありません。

ドイツ語が分からない日本人には、ドイツ人が2人で話していると、喧嘩をしているように見える時があります。

弁護士の数も、あることを物語っています。

人口を弁護士の数で割ると、ドイツには513人、日本には2780人の国民に対して1人の弁護士がいます。

しかも、日本のその数字は、例の民主党政権の時に、無理に弁護士を増やした結果の数字のようです。

理由は知りませんが(国家試験の難度、条件を緩めた?)、その時に弁護士が増えたそうです。

争い事は増えたわけではないので、多くの若い弁護士が食べていけずに困ったそうです。

弁護士という職業の仕事の内容と、この数字からは何を想像できるでしょうか?

弁護士の仕事は、争い事を解決することです。

ちなみにアメリカには225人に1人の弁護士がいます。

ドイツでは(イギリスも。多分西洋、いえ、きっと大陸ではどこでも?)、子どもが生まれると、すぐに個室が用意されます。

かなり小さな頃から自分の部屋で寝ます。

川の字はありません。

幼い頃から独立心を鍛えられます。

これは、大陸では危険なので、少しでも早く自立して欲しいということの現れだと思います。

大陸では、いくつもの国が隣接して存在しています。

そして(ここからがポイントです!)、昔から戦争が絶えませんでした。

「ヨーロッパ」、「戦争」で一度ググってみて下さい。

きっと驚きます。

しかも残虐です。

(日本でも、昔は群雄割拠の戦国時代はありましたが…)

国境線もしょっちゅう変わりました。

私は今日はXX国人、でも昨日まではYY国人… とかがよくあります。

もう少し古くなると、自分の町を離れて歩いていて、向こうから歩いて来る連中は敵? 味方?… とか。

その頃(まだ警察という組織がなかった頃)、町の安全は各自治体で守っていました。

町(村)の自衛団です。

その名残りが、自衛団祭り(ドイツの場合、Schutzenfest)です。

消防も同じ。

自治(ボランティア)消防団は、うちの村にはいまだにあります。

すぐ近くに、いつ敵がいるかどうか、身の危険があるかどうかが分からないのです。

そういう危険がある中で生きていく長い歴史があるので、少しでも早く独立して、少しでも強くあることが求められるのです。

自己主張、自己表現、自己アピールは、身につける必須条項になるわけです。

それに比べて日本、

海外から攻められた例は元寇と黒船くらいでしょうか?

元寇は、あのジンギスカンが、朝鮮半島軍を日本に攻めさせたそうです。

でも当時の日本にも武士がいました。

しかも結構強かったそうです。

台風とか、神風が吹いて追い返してくれたとよく言われますが、実際には当時の武士が結構強くて善戦したそうです。

これもインターネットやユーチューブで是非一度、検索してみて下さい。

ここは一部、話題が少しそれますが、愛月/まるさんの心日和さんのコメントは続きます…

「自分の楽は、相手の楽で有りたいですね。苦労では無いと思いますよ」

人生には「神輿担ぎ(みこしかつぎ)」に似たシーンが結構多いと思います。

どういうことかというと、あの重い神輿は、十数人〜数十人の人間に担がれています。

各人の担ぎ方には差があります。

背の高さの違いなども左右すると思いますが、真剣に一生懸命担いでいる人もいれば、そうでもない人もいます。

担いでいるのか、ぶら下がっているのか分からないような人もいるようです。

それは組織でも言えます。

一般的に言われているのは、2割の人が頑張って稼ぎ、6割の人が協力、従い、2割の人たちは8割の人達に食べさせてもらって(= ぶら下がって)いるというものです。

そしてこれも余談ですが、8:2の法則というものがあるそうです。

「じゃあ、ぶら下がっている2割の人間を辞めさせればいいじゃないか!」

というものです。

で、実際にそうするとどうなるか…

しばらく経つと、後に残された、稼いでいた8割の内の2割が、どういうわけかぶら下がり族になってしまうそうです。

逆にもし、ガンガン稼いでいた2割を取り除くと、残った8割りから、自然とガンガン稼ぐ2割が生まれるそうです。

さて、愛月/まるさんの心日和さんのブログはまだ続きます。

「話して伝える。そして、相手の言葉を聞く。この一連のコミュを自己主張と言うのでしたら、ドイツは子育て成功国だと思います」

話して伝えるということに関しては仰る通りです。

ですが、自己主張なので、相手の言葉を聞くと言う点においては及第点をあげられません。

聞き手になるのが苦手です。

相手の「言いたい欲」を受け止めるのがヘタです。

よって、クレーム客の取り扱いも最低です。

いかに自分が正しいか、いかに責任は相手にあるか…

クレーム客が納得するわけがありません。

だから言い争いになります。

そこで弁護士の数の違いです。

でも万物に長短ありです。

長所ばかりのものは皆無ですし、その逆もしかりです。

ドイツ(大陸)式の場合、若いうちから強くなります。

日本式はその逆です。

自己主張、アピールが苦手なので、日本人は間違いなく外交がヘタクソです。

過去の首相の中には、「相手が嫌がることをしない」と言った人がいます。

でもそれは、国際社会、外交では通用しません。

そんなことをしていると、国土、領土は少しづつ小さくなってしまいます。

外交とは、国益と国益の戦いであるということを理解していない発言です。

そこで是非知って欲しいのが、シンガポールの大統領の例です。

シンガポールは東南アジアでは裕福な国で、多くの子持ち夫婦の家では、周りの国からお手伝いさんが出稼ぎに来ています。

でも、それらのお手伝いさん、つまり外国人は、シンガポール国民より劣る取り扱いをされているそうです。

例えばお手伝いさんとご主人が不倫をして子どもが出来てしまうと、お手伝いさんは強制的に国に返されてしまうそうです。

それを西洋のマスコミが批判したそうです。

その時のシンガポールの大統領のコメントが、次のようなものだったそうです。

「私はこの国の代表です。この国の国民のために働いています」

他国の嫌がることはしないと言う日本の首相とは全く違います。

日本的なことは、日本国内でしか通用しません。

河野太郎大臣のお父さんのトンデモ発言などもそうです。

外交に携わる人は、そういった日本の独自性、そしてそれが海外では通用しないことを理解した人でない場合はアウトです。

ドイツが子育て成功国かどうか…

これは見る角度にもよるし、人によって意見が分かれるところです。

独立性が高まる、強くなるという点ではYESです。

でも、日本人にとっては自己主張はウザイものだと思います。

そして、自己主張はしばしば自己中心的になってしまいます。

自己中を、自己主張と間違えているドイツ人も結構います。

なので、ドイツに住む日本人が時々感じるのは、「嫌な奴がいるな〜」なのです。

車を運転していても…

すぐにクラクションを鳴らされます。

以前一度、あるトルコ人が言った次の言葉が忘れられません。

「ドイツ人さえいなければ、ドイツはいい国なんだがな〜」

ドイツ人が築き上げてくれた国がドイツなので、さすがにそれは言い過ぎです。

つい苦笑はしてしまいますが…😅

外国人としてドイツに住ませてもらう以上、ドイツ人には感謝をしなければなりません。

(駅前の掃除活動にはそういう意味も含まれています)

愛月/まるさんの心日和さんのコメントは続きます。

「日本の子ども達に自分を表現するコミュを教える場がもっと必要かなって思います。自分の感情や想いを言語化することや 言葉の受け止め方(バトンの仕方)を知ると人はもっともっと成長すると思います」

はい、確かにその通りです。

それは間違いなく日本人に一般的に言える言葉だと思います。

確かに国際的にはそう言えます。

でも、日本式の方が美しいと思います。

そしてそれを美しいと思うのは私だけではありません。

船の発達により、戦国時代の頃から日本を訪れる西洋人が現れ始めました。

それらの西洋人が残している言葉がとても興味深いのです。

「江戸〜明治時代に日本に来た外国人たちが残した言葉」

というタイトルで、既にいくつもご紹介しています。

中でも極め付けは、パウル・ルイス・チャールス・クラウデル(1868~1955、フランス劇作家・詩人、駐日フランス大使)の次の言葉です。

「私がどうしても滅びて欲しくないひとつの民族がある。それは日本人だ。あれほど古い文明をそのままに今に伝えている民族は他にはない。日本の近代における発展、それは大変目覚しいが、不思議ではない」

言い過ぎ?😅 かとも思えるほどのこの言葉、実はあのアインシュタインも似たような言葉を残しているのです。

世界でも稀にみる国、国民、日本、日本人にポジティブに驚いた西洋人の言葉がいくつも残っているのです。

そしてそれは今日までも引き継がれていることを、311の時の被災地の日本人が証明してくれました。

ほとんどの日本人が気が付いていないこれらの点。

これに気が付いて、誇りを持って欲しいと思います。

そしてその誇りを背景に、襟を正して頑張り続けて欲しく思うのです。

結論として、日本人は温室育ちのモヤシっ子です。

豊かさが当たり前で平和ボケ。

日本の常識は世界の非常識、世界の常識は日本の非常識。

外交が弱く、海外に出れると通用しません。

それでも、今回のオリンピックでの日本人の活躍には目覚ましいものがあり、とても安心しました。

そして、古代から続く日本式の教育や躾は今後もそのままずっと続けて欲しいと思います。

但し、2つだけ改善改良を願うことがあります。

今まで書きまとめたような、海外の事情を知らない人を首相にしない、防衛大臣、外務大臣にしない。

海外に出る日本人には、そのことをよく説明して、理解できない場合は出さない。

そうすれば、日本の国益は守られて、海外で犯罪に遭う多くの日本人は減ると思います。

「身」を「美」しくすると書く「躾」は、そういう意味でとても興味深い漢字です。

「躾」という漢字は、中国から伝わって来たのではなく、日本で独自に作られました。

意外と知られていない面白い事実が、日本で作られた漢字が結構多くて、中国に逆輸入されて使われていることです。

そしてそのことを多くの日本人も中国人も知りません。

ずいぶんと多く、ドイツ(大陸)人のネガティブな面を書きましたが、あくまでもそういう傾向があるだけです。

ドイツ(西洋、大陸)ってそんな国なんだ、行きたくなくなったと思うのは大袈裟です。

でもその違いは、日本を訪れて驚いた過去の西洋人が残した言葉、世界中に存在する日本ファン外国人の存在を考えれば理解できると思います。

投稿者: netdeduessel

日本人のための、ドイツの生活応援サイト

日本と、それ以外の全ての国々の大きな違い」に4件のコメントがあります

  1. コメントをありがとうございます。

    私の考え方や意見は少し変わっていて、マジョリティー受けはしないと思います。

    そして自分では丁度ど真ん中だと思っていますが、今の日本なら多くの人が私は右翼だと思うと思います。

    第一、日本ファン日本人なんて変ですね…😅

    でも海外を良く知ると、日本の凄さに本当にびっくりします。

  2. こんばんは。◕‿◕。
    “まるさんの心日和”をご紹介下さりありがとうございます。
    自分のつぶやきや 固執した考えや知識がどこまで通用するのか?何に活かせるのか?自分の役割は?と、日々考えておりますが、
    私の想い以上に世間(世界)に通用するお考えをお持ちのネットdeデュッセルさんに、今回取り合っていただけることは光栄です。

    襟を正して聞かねばならない。と、ドキドキしていましたよー。
    私どものどんな反省点を暴いてくださるのかと…気持ちを引き締めるチャンスかとも。(笑)

    私のBlogのコメント欄で「…是非きちっとお答えしたいので、一度ブログにまとめさせてください。」と、おっしゃてからと言うもの、正直、怖くってドキドキしていました。

    今回も率直な貴殿のお言葉を深く考えさせて頂きました。
    ありがとうございます。

  3. オリンピックの最中です。国際化、多様性などを考えさせられます。
    トランスジェンダーの女子、重量挙げで優勝、とかいうニュースに戸惑い、
    日本人と言っても、ウルフアーロンなどのハーフの子が柔道で金メダル、
    陸上でもかなりハーフが増えてきました。
    大坂なおみさん。日本人の聖火最終ランナーとして相応しいと思いました。
    けれど、彼女の態度はやはりかなり政治的であり、図々しいアメリ人の
    女性そのものだと言わざるえないこともあります。自己主張は結構ですが
    試合に負けた時はインタビューは受けない、私はうつ病だから、と言っておきながら
    オリンピックには出てきている。世界チャンピオンで世界ランキング1位なのは
    本当に立派だけど、日本語は「お腹がすいた。カツ丼食べたい」などだけ。
    やはり日本人代表としては、この語彙力には、泣きたいです。情けない。
    日本人を代表するオリンピック聖火ランナーなら、インタビューも受け、
    日本語は最低でもいいから、マスターして、日本語で答えて欲しいと
    思う次第です。彼女はすぐに肌の色差別だ、政治的圧力だ、多様性の
    欠如だ、と言いますが、そうではなくて大事なのは、日本人なら
    日本語だ、ということです。どんな日本人もいていい。
    自己主張も結構。でも日本語が話せない日本人ではとても困る。
    (編集長のブログ内容とずれていてごめんなさい)

    1. うちの子供たち、「自分はドイツ人だから、日本語は勉強しなくていいんだ!」と言って勉強を嫌がりました。

      放任主義な方ですが、それだけ(両親が日本人で、見かけも100%日本人で日本語が怪しい…)は勘弁して、となだめすかして何とか勉強させました…😅

      今は、世界中でヒットしている日本のアニメのおかげで、それを見て日本語を上達させてくれています。😅

      日本のアニメを日本語で理解できると良いそうです。それが理由で日本語の勉強を始める外国人がいるほどだそうです。

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