妹を殺された遺族が、受刑者の出所後のサポート?

大阪に、カンサイ建装工業株式会社という、建物のリフォームを行なっている会社があります。

その会社の社長さんである草刈健太郎さんの妹さんは、映画の仕事に憧れて16年前にアメリカに行ったそうです。

そしてアメリカで知り合った男性とめでたく結婚しました。

ところがある日、その結婚相手に刃物で20数ヶ所も身体を刺されて殺されてしまいました。

そしてその犯人は無罪を主張したために、草刈健太郎さんは何度もアメリカに行って裁判に臨んだそうです。

妹さんを、そんなにむごい事件で失った後の何度もの渡米。

4年後には有罪となったそうですが、悲惨な形で妹さんを亡くした深い悲しみがなくなるわけではありません。

そしてその後しばらくして、東日本大震災の時の炊き出し支援でお世話になった、お好み焼き「千房」の中井正嗣さんから、受刑者の就労支援の手伝いを頼まれたそうです。

自分の妹を殺した相手も、言ってみれば受刑者の1人。

そういう受刑者、元加害者の就労支援を行うわけですから、草刈健太郎さんは義理で(?)引き受けたものの、最初はかなり戸惑ったそうです。

「妹に酷いことをして殺してしまった人間が行くような刑務所から出て来る人間たちを、なぜこの俺が助けなければならないんだ!」

手伝いを誘った中井正嗣さんは、最初はそんなことは知らなかったそうです。

中井正嗣さんは草刈健太郎さんに、知っていれば誘わなかったであろうと、その後に謝ったそうです。

ところが当の草刈健太郎さんは、そこで何か天が導くかのようなご縁を感じたそうです。

そして、「これは天から妹がやれと言っているのではないか?」と思ったそうです。

受刑者を支援する時の草刈健太郎さんの気持ちが「俺がお前の親になったる」だそうです。

受刑者は、不遇な家庭環境下で育った人が多く、刑を終えて出所しても、頼る所もお金も雇ってくれる所もないことから、再犯に走る人が多いそうです。

草刈健太郎さんは、仕事を提供するなどして面倒を見て、1人でも多くの受刑者が自立できるように支援しています。

月刊誌「致知」8月号

運命をひらく人生の合言葉より

投稿者: netdeduessel

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