コロナとトリアージ、自動運転とトロッコ問題

トリアージとは何か、先日も書きましたが、千葉県のオフィシャルサイトの説明が分かりやすいので引用します…:

大震災のような大規模災害の時には、多くの負傷者や病人が出ますが、それに十分対応できるだけの薬も設備も人手もありません。

このようなときに、「出来るだけ多くの人を助けるにはどうすればいいでしょう?」

比較的軽いけがの人にはしばらく我慢してもらい、絶対に助けられない重症者やすでに心肺停止してしまった患者さんに長時間関わることはあきらめ、けがの種類や程度を素早く見極めて出来るだけ効率よく適切な医療機関に送り込むことが必要なのです。

このような“(緊急医療)現場での振り分け”を“トリアージ”といいます。

今回のコロナでは、特にドイツではこのトリアージの理論が全く生かされてなく、本当にいい(悪い)加減です。

働き盛りは仕事を奪われ、子どもたちは自由に動けず、早くワクチンを受けた高齢者は楽しそうに旅行を楽しんでいます。

よってデモが起きています。

さて、トロッコ(トローリー)問題というのをご存知でしょうか。

一言で言うと、

「多くの人を助けるためなら、他の1人を犠牲にしてもよいのか?」

です。

分かりにくいので…:

線路の上を、運転手のいないトロッコ(トローリー/列車)が暴走していたとします。

線路の先の方では、5人が線路に縛られていて、このままでは轢かれてしまいます。

でもその手前に線路を切り替える分岐点があります。

線路を切り替えた場合、その先に1人だけ線路に縛られています。

今なら線路を切り替えることが出来ますが、線路を切り替えて、1人の人間を故意に犠牲にしても良いのか、あるいは放っておいて、5人が死ぬのを見守るのか…

この問題では、5人は善良な市民、1人は犯罪者だとか、あるいは子ども、大人、高齢者の違いなど、色々応用された設定があります。

車の自動運転の技術が進むにつれて、このトロッコ問題が浮き彫りになってきているそうです。

なぜなら自動運転はAIが行うことになります。

AIは、人間に代わって考えるというよりは、人間が与えた膨大な情報に基づき、瞬時にベストな選択を選び出して行動に移す機械です。

自分が乗り、AIが運転する車のブレーキが橋の上を走行中に壊れたとします。

前方には何人かの人がいます。

このままではその人たちを引いてしまいます。

急ハンドルを切れば、川に落ちて前方の人たちは救えても、ドライバーは溺れ死んでしまうかもしれません。

こういう時は、AIはどちらを選ぶように設定しておけば良いのでしょうか?

自分1人が犠牲になって数人を救うか、それとも数人を犠牲にして自分が助かるか…

この問題も、トリアージを参考にして解決できると思います。

半分くらい助かる見込みのない人と、出血を止めるなどの応急処置を施せば、まず間違いなく助かる人のどちらを先に治療するのか?

20〜40際の働き盛りと、90歳の高齢者のどちらを先に救うのか?

ドイツは後者を選びました。

正にトリアージ無視です。

命の大きさに違いはありません。

と聞けば美しい文句です。

でも、厳密に比べてよく考えてみれば違いはあります。

人間には感情があるので、そういう時に間違った判断をすることがあります。

トリアージを元に、そこに年齢や様々な要素を細かく取り入れておけば、どんな選択肢でもAIなら感情などに左右されずに間違いなく瞬時にベストを選び出してくれます。

投稿者: netdeduessel

日本人のための、ドイツの生活応援サイト

コロナとトリアージ、自動運転とトロッコ問題」に4件のコメントがあります

  1. 今日の朝、あさイチ(NHK)でAIのブッダならどう答えるか、で
    京都大学のAIブッダが出てました。パソコンで悩みを入力すると
    答えてくれる。
    うーーーーーーーーーーん、天邪鬼な私にはいまいちな答えだった。

  2. コロナワクチンは日本でも高齢者が優先的に受けているから、そこはドイツと変わりませんね。

    AIの自動運転は期待したいんですが、AIが人の命の決断する社会になったら、少し怖い気もします。

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