あやまり過ぎ(?)る日本人

「すいません」は、日本人の口癖です。

「すいません」は、必ずしも「あやまり」を意味しているわけではないと思います。

単なる、話しかける時のかけ声でもあり得ます。

例えば道を尋ねる時です。

それでも、一歩引いた姿勢を示すことであることは間違いありません。

その「すいません」は、ドイツ語に訳すと“Hallo“(ハロー)と “Entschuldigung“ (ごめんなさい)の2つに分かれます。

掛け声をかける時の “Hallo“ か、謝る時の “Entschuldigung“ のどちらかです。

私は42年以上もドイツに住むのに、いまだに日本人的な “Entschuldigung“ がしょっちゅう出てしまいます。

それが、その場に適したドイツ語ではないことが、ドイツ人の発言から分かります。

「なんであやまるの?」

と言われるからです。

でも、もしその姿勢が世界中で広まれば、争い事は間違いなく減ると思います。

「なんであやまるの?」とは思っても、謝られて気を悪くする理由はありません。

謙虚な態度は好まれることはあっても、嫌われることはありません。

特に大陸では好印象を与えると思います。

周りが自己主張だらけだからです。

でも注意しなければならないことがあります。

相手に落ち度があった自動車事故の時などです。

運悪く、相手がずるい人間だと、下手に「すいません」などと言ってしまうと、責任を押し付けられてしまいます。

先日、縦列駐車をしていた自分の車を発車させるのに、少しバックをした時に後ろの車に僅かに接触してしまいました。

後ろの車にはドライバーが乗っていました。

勿論こちらの落ち度なので、一緒に傷を探しましたが見つかりません。

私の方から、「念のために警察を呼びますか?」と聞くと

「自分のではなく、兄弟の車なのでお願いします」と言われて警察に来てもらいました。

来てくれた警官も傷等を発見できずに、その旨の調書を書いてくれて終わりになりました。

しばらくすると、保険会社から書類が届きました。

先日の事故に関して、同封の事故の詳細書類に記入して返送して下さいとなっています。

「えっ、事故???」

驚いて、すぐに保険会社に電話をしました。

ことの次第を告げると、申し出のあった相手から送られてきた画像では、相手の車のバンパーは傷だらけです。

そう言えば、あまりきれいな車ではありませんでした。

「それではその時に警官が書いた調書と、そちらの車のバンパーの画像を送って下さい」と言われてすぐにそうしました。

こちらの車のバンパーは無傷です。

幸いにも証拠があったので、保険金を狙った詐欺未遂ということで終わりました。

詐欺未遂というと大袈裟に聞こえますが、こちらではちょっと運が悪いと、しょっちゅうこういうことが起こります。

日本のように安心していられないのです。

置き引きやスリは日常茶飯事です。

何が言いたいかというと、チャンスがあれば、相手から金銭を巻き上げようという、とんでもない輩がこちら(大陸)では結構いるのです。

かなり昔に怖いお話がありました。

ドイツに来ていた、ある1人の日本人学生がクルマにはねられました。

学生は虫の息で、周りにはひいたドライバーも含めて数人の人が集まっていたそうです。

そこでその日本人学生、何を思ったのか「すいません」と言ってしまいました。

騒ぎを起こしてしまい、周りに集まっている人たちに対して、お騒がせしてしまって「すいません」の意味だったのだと思います。

でもその言葉が、彼をひいたドライバーは無実だったという証拠になってしまったそうです。

国民性の違い、習慣の違いは、時としてはとても恐ろしいことになることがあります。

投稿者: netdeduessel

日本人のための、ドイツの生活応援サイト

あやまり過ぎ(?)る日本人」に8件のコメントがあります

  1. 私は以前から日本語の【すみません】には【ありがとう】の意味も時として含まれていることが多いと感じています。「それなら、すみませんと言うよりありがとうと言ったほうが気持ちが良いよ」というご意見も確かに納得です。でも、単純に【ありがとう】だけではない【お気遣い頂きすみません。ありがとうございます】的な相手の気持ちをまず尊ぶところから、自分を引いて出る言葉【すみません】なんですよね。
    このニュアンスを感じられる人種は少ないのでしょうが、私は大切にしたいと思っています。それにしても交通事故での学生さんの【ごめんなさい】の一言が命取りになったお話にはぶったまげます。でも本当にこちらでは、自己主張と権利を発すること=自分を守るとされるので、おちおち【すみません】も言えず、ケースバイケースで気を付けなくては!ですね。

    1. なるほど〜
      同感です。

      (私の命につなげさせていただくために、あなたの命を)「いただきます」は究極だと思います。

      大陸の事情を考えるとしょうがないのですが、日本人が外に出たら要注意です。

      鎖国が終わり、江戸後期に日本に来て、伊豆国下田の玉泉寺に設置された駐日アメリカ総領事館の通弁官、ヘンドリック・コンラット・ヨアンネス・ヒュースケンの当時の言葉です。

      「この国土の豊かさを見、いたるところに満ちている子どもたちの愉しい笑い声を聞き、どこにも悲惨なものを見出すことができなかった私には、おお、神よ、この幸福な情景がいまや終わりを迎えようとしており、西洋の人々が彼らの重大な悪徳を持ち込もうとしているように思われてならないのである」

  2. 本当にそうですね。まず日本人以外の民族は謝らないです。中国人も。謝る=裁判に負けた。金で決着する。と言う意味だからでしょうか?
    日本人のすみませんは、謝罪だけではないそうです。お店に行って店員さん呼ぶ時の、すいませ〜ん!は(あなたもお忙しいところわざわざ私のために時間を割かせてしまって)すいません、と言う
    意味があるそうです。日本語って深いかも。

    1. 日本語は本当に深いです。
      特に食事の時の、(私の命につなげさせて頂くので、あなたの命を)「いただきます」は最高だと思います。

      海外(大陸)では謝るのは危ないです。

  3. 「すみません」の一言で、無実になってしまうのですね😓
    気をつけなければいけません。でも、これから先、海外に行くかなぁ〜 日本で温泉で終わりそう😓

    1. 40年以上ドイツに住み、イギリス、アメリカにも少し住んで、ヨーロッパ中(ロシアから南アフリカ)、アメリカを出張して回りましたが、「日本で温泉」が1番です!😅

      1. 私が知らない世界をたくさん知っていらっしゃるんですね!すごい!

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