エンゲルベルト・ケンペルドイツ人医師、博物学者(1651~1716)
「よく団結し、親和的で、神々は当然崇敬すべく、法律は当然遵守すべく、主君には当然服従すべく、隣人は当然愛し尊敬すべく教え込まれていて、慇懃、懇篤、高潔である。美術工芸の面では他の全ての国民を凌駕している」
出典:「日本人はなぜ世界から尊敬され続けるのか」黄文雄、徳間書店
「旅館の主人らの礼儀正しい対応から、日本人の礼儀正しさが推定される。旅行中、突然の訪問の折にわれわれが気づいたのであるが、世界中のいかなる国民でも、礼儀という点で日本人に優るものはない。のみならず彼らの行状は、身分の低い百姓から最も身分の高い大名にいたるまで大変礼儀正しいので、われわれは国全体を礼儀作法を教える高等学校と呼んでもよかろう」
出典: 「日本賛辞の至言33選」 波田野毅、ごま出版
エルヴィン・フォン・ベルツドイツ人医師(1849~1913)
「せいぜい4メートルの幅しかない堤の上をうごめく人の群れは目を疑うほどだ。我々は馬で行ったのに、人力車と同様、極めてゆっくりとしか進めなかったが、それでもすっかり満足だった。
...それに入り乱れて行きこう全てが、何と静粛で整然としていることだろう。乱暴な行為もなければ、酔漢の怒鳴り声もしない。
...行儀の良さが骨の髄まで染み込んでいる国民だ」
出典:「ベルツ日記」、「日本人はなぜ世界から尊敬され続けるのか」
黄文雄、徳間書店
西洋には、日本語の「礼」、「礼儀」にピッタリと合う単語が見つかりません。
当てはめるとすれば「マナー」です。
でも、礼とマナーが同じものであるとは思えません。
ここドイツでも、柔道がとても普及しています。
多くの小学生が柔道を習います。
その柔道で「礼」を習います。
礼に多少近いものがあるとしても、それは正々堂々とプレーしましょうという、スポーツマンシップです。
礼とは違います。
柔道が始まる時、ドイツでも日本語で「礼(Rei)!」と言って始めます。
礼は、日本独特のものなのです。
西洋のスポーツに一緒にくくられる、日本発祥のスポーツは、元々は全て武道なのです。
武道は、武士が生き残るために励んだ戦いの技なのです。
本来の武道は、プレーを楽しむゲーム的な感覚の西洋のスポーツとは違ったものなのです。
そうですね、日本は災害の時に暴動が起こらないと海外の人がびっくりされるそうです。
けれど、母は回転寿司屋さんで仕事していた時、重いものを持とうとすると、中国人のバイトの子は「僕がやるからいいよ」と重いものを持ってくれるけど、日本人はやらないと嘆いていました。
あくまでも、相対的、比較的なお話しで、日本人にも悪者はたくさんいますし、日本人以外にいい人はたくさんいることを追記させて下さい。
結局はその人の国籍ではなく、その人次第になります。