「いただきます!」は、誰に対して言う言葉でしょうか?

「いただきます」の意味をまだ知らなかった頃、ヨーロッパ人が食事をスタートする時に言う言葉、

「美味しく召し上がれ!」

が、素敵だな〜

と思っていました。

自分が食べる時に、相手に対して「美味しく召し上がれ」

自分ではなくて、相手のことを思っているわけです。

ドイツ語なら、Guten Apetit..!

フランス語、イタリア語、スペイン語だと、

„Bon Appetit..!“

になります。

どういうわけか、英語にはありません。

イギリスには、「美味しく召し上がれ!」の掛け声もないどころか、イギリスレストランというのもありません。

パブはありますが、世界のどこかで、イギリスレストランというのを聞いたことがあるでしょうか?

どこにも無いのです。

なぜでしょうか?

フィッシュアンドチップスとキドニーパイだけでは種類が少な過ぎるのでしょうか?

フランス料理、イタリア料理、スペイン料理には美味しいものがあります。

それらの料理と比べると、イギリス料理は確かに目劣りします。

ドイツ食はどうでしょうか?

ドイツレストランは存在します。

ソーセージや豚足など、肉料理がメインです。

種類は極端に少ないです。

でも今回は、食事のお話しではなくて、食事のスタートの時の掛け声のお話しです。

ドイツ、フランス、イタリア、スペインなどでは、相手に対して、「美味しく召し上がれ」と言うのに、

日本の「いただきます!」は、ドイツ語や英語に直訳すると、「食べま〜す/食事を始めます!」みたいなものです。

何か物足りないです。

でも違うのです。

「いただきます」の本当の意味は…

今から口に入れる食事に対して言う言葉のようです。

人間が食べるものは、例外なく全て今まで生きていたものです。

肉、魚、野菜、穀物…

例外なく全て生き物です。

それらの生き物を、人間が食べるために殺します。

「いただきます」に込められた意味とは…

これからあなたの尊い命を「いただきます」が、決してそれを無駄にせずに、私の命としてつなげます。

となります。

つまり、

あなたを食べて命を奪うけど、それによって私は命を続けさせて下さい。

ということです。

この意味を知ってからは、ヨーロッパで一般的な、でもどこか社交辞令的な「美味しく召し上がれ」と比べても、とても奥が深くて素晴らしい掛け声であると思うようになりました。

自分の目の前に出された食事を残すことが、どれだけ良くないこと、失礼なことかがこれからも分かります。

バイキングの食べ放題などで、自分で自分の皿に盛ったにもかかわらずに残すなどと言うことは、生き物の命を疎かにするという、最低なことであることに気が付きます。

これからは、バイキングなどでは、間違いなく自分が食べられるだけの量を皿に盛りましょう!

そう言う点で、お坊さんはやっぱり偉いです。

なるべく殺生を無くすように心がけています。

殺生とは、生き物を殺すことです。

肉は食べず、僅かなお米と野菜のみを食べます。

しかも、お米も野菜も一粒残さずにきれいに食べます。

そうすることにより、お茶碗、お皿も「ささっ」と簡単に洗えます。

ビーガンも凄いです。

でももっと凄い人たちがいます。

その人たちは殺生ゼロです。

フルータリアンです。

ビーガンは、植物は食べます。

つまり、植物を殺生します。

フルータリアンは、実しか食べません。

木の実やフルーツです。

つまり、その植物自体(母体)は全く傷付きません。

命を奪いません。

但し、命をどの時点で命とみなすかでフルータリアンも厳密には命の種を食しています。

そこまで言うと、人間の食べるものがなくなってしまいます。

投稿者: netdeduessel

日本人のための、ドイツの生活応援サイト

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