ドイツで和牛を売っています。
普段売っている岐阜の飛騨牛、飛米牛に続き、先日は茨城の常陸牛のサンプルが届きました。
その値段は、ドイツで一般的な牛肉と比べて最低でも4倍以上。
普通に売るのは不可能です。
お金持ちが集まる地区の肉屋さんで、投資のつもりで散々試してみましたが、さっぱりダメでした。
それでも買ってもらえる先があります。
ミシュランの星付き高級レストランです。
1人の食事代が2万円以上、お酒を飲めば、さらにそれ以上。
客単価がそれだけ高いレストランでは買ってもらえます。
ちなみに、星付きレストランの(多くの場合はオーナー)シェフは、美味しい食材、変わった物、珍しいものにはチャレンジ精神旺盛です。
お金に糸目を付けない人の食に対する欲求を満たしたいからです。
そこで和牛は格好の材料です。
売っている以上、その味を知らなければ詐欺になるので、しょっちゅう自分でも味見をしています。😅
それ以外にも、切りさばいた時に売れない部分が毎回出ます。
切り落としとかなら安くしてまだ売れます。
それ以下の部分です。
ほとんど脂とかスジです。
元々貧乏性ですが、勿体無いので捨てずに皆んなで分けて持ちかえり、処分します(食べます)。
そこで最近気がついたのですが、和牛(霜降り牛)の美味しさって、そのほとんどが脂であることです。
食べ過ぎる?と、翌朝は胃がもたれて気持ちが悪くなります。
その美味しさは勿論脂だけではなくて、独特な和牛の旨味というものがあります。
でも、あれだけ綺麗に霜が降っていると、約半分は脂です。

実際にも、フライパンの中は脂だらけ。
どういうわけか、私は昔から「食」、「飲食業」にご縁があるようです。
卸しと小売りの魚屋をしていた昔、ポルトガルからマグロとウニを輸入するお話しが出て、幸か不幸かしょっちゅうマグロとウニを試食する係になりました。
あの時は、マグロとウニを食べ過ぎて気持ち悪くなり、2度と食べたくなくなりました。
美人は飽きる…