ドイツに住んで42年が経ちました。
途中で1年近くイギリスにいましたが、それでも40年以上です。
以前のブログ、「ドイツが住みやすい理由」に関して、
「…できればもう少しドイツ人とコミュニケーション取るべきでした…」
というコメントを、以前ドイツに住んでいた人からいただきました。
確かに、ドイツに住んでいる日本人は普通、日本人同士でかたまっています。
言葉の問題があるのでしょうがないことです。
それでも頑張って、現地の人とも交わった方が良いと思います。
彼らの考え方を知ることによって、自分の知識、見聞も広まります。
運良く私の場合は、ドイツに来てすぐにドイツ語を覚える環境にいたので、ドイツ人の知人友人も多くいました。
夢中になった趣味で、仲間のドイツ人ともかなり親しくなりました。
親友と呼べるレベルの友人も出来ました。
でも、やっぱり何か違うのです。
日本人の友達と、ドイツ人他、外国人の友達では。
その傾向は、歳を取れば取るほど顕著になりました。
食事も似たものがあります。
ドイツに来てまだ間もない若い頃は、日本食は値段が高いこともあって手が出にくいのですが、イタリアン、スペイン、中華、韓国…、色々なお手頃で美味しい料理があります。
ですが、歳をとるにつれて、それらの料理のバラエティーさの狭さに気が付き、日本食のバラエティーの広さ、奥行きの深さを知って、外食は常に和食となりがちです。
似たように、知人友人もやはり日本人の方が良くなってきます。
まず第一に楽です。
そして、日本人の気配り、気遣いがとても心地良いのです。
これは言語とも同じなのかも知れません。
英語よりも、ドイツ語よりも、母語である日本語を話しているのが一番楽です。
大人になって学ぶ外国語は、自分の身になりきりません。
歳を取ってボケると消えてしまいもします。
つまり、自分の人格というか人間性も母国語が決まってしまう12歳前後に決まってしまうからではないでしょうか…
困らない程度にドイツ語も英語も出来ても、根は日本人です。
40年以上もドイツに住んでいて、いまだにドイツ人にも日本人特有の気配り、気遣いをしてしまいます。
相手に気が付いてももらえずに、「またやってしまった… 」と、苦笑します。
但し、これはあくまでも一般論です。
とても気がつくドイツ人もいれば、全然気が付かない、気が利かない日本人も勿論います。
私にもひとり例外で、イタリア人の親友がいます。