それは、特に背骨の周りやお尻の筋肉(インナーマッスル = 身体の中に隠れた筋肉)を集中的に鍛えて、背骨を支えるという理屈に基づいています。
潰れた椎間板(背骨と背骨の間のクッション)を、横(周り)から支えるということです。
理屈は聞いて知っていました。
理にかなっているとも思いました。
そこで腹筋、背筋は鍛えていました。
私は身体に関する理論武装も多少しています。
中退したものの、ドイツの国家試験を取るための自然療法士の学校に行き、ある程度の基礎医学を習いました。
調べに調べ尽くしてたどり着いたのが、身体に良いこととは、その身体がどうして存在しているかを考えれば良いという答えでした。
極端な例で言うと例えば、空を飛べるほどの立派な羽を持った鳥も、それを使わないといつかは飛べなくなってしまうということです。
どうして人間の足腰は、猿と比べてこんなに大きくてしっかりしているのか…
どうして人間の腕は、背後の一部を除いてこんなに自由に動くのか…
動くように出来ているものは、動かしていないと使えなくなってしまうのです。
身体のことは多少分かっているつもりです。
それでも、「溺れる者藁にもすがる」思いの腰の痛み…
そのトレーナーを紹介された時に、ついつい言ってしまいました。
「私は一応、基礎医学を勉強して、身体のトレーニングもかなりしているので、あなたの方法でもし治らなくてもがっかりしないでくださいね」
そんな超日本人的な気遣いの減らず口を叩くものの、心の中では期待で一杯…
まずは説明を受けます。
自分が持ち合わせた知識と照らし合わせてみても、間違ったことは言っていないようです。
すがる気持ちもあったので、費用はバカにならないものの、ダメ元でお願いしました。
費用は一回で€150(約2万円)。
10回でワンセット。
つまり20万円…😰
20万円を高いと思うか、安いと思うかは人それぞれです。
マネージャートレーニングという名目で請求書も出せるので、経費で落とせると言います。
半信半疑なるものの、それでも期待を抱いて10回受けました。
結果…
トレーニングを受け始めた頃は、1〜10までの痛みのグレードで言うと3〜5でした。
そろそろ注射を打ってもらう予約を取ろうかと迷い始める頃です。
1〜10までの痛みとは、1〜2は少し気になる程度、5〜6はラジオ体操のぴょんぴょん跳びでお尻に痛みが走り、注射を受けたい程の痛さ。
10はもう救急車を呼んでもらいたい痛さとします。
1番最初に注射を受けに行った時は、歩くのに支障が出た6〜8だったでしょうか…
結果として、あれから3ヶ月ほど経ちましたが、いまだに注射を受けていません。
現在の痛みのグレードは0〜2程度。
実は、痛みが完璧にゼロになったらこれを書こうと思っていたのですが、その日は近いような気がします。
あるいはしっかりと筋肉が出来上がるまでにまだ一年位はかかるかもしれません。
書くのを急いだ理由は、パッチングワーカーさんの親ごさんが困っていると聞いて…
加齢と共に進む身体の不具合のほとんどは運動不足によるものです。(⬅︎ 断言してしまいます)
その証拠に?私には四十肩、五十肩というのが来ませんでした。
水泳をしているからだと思います。
運動をしない普段の生活だと、腕を肩から上以上に腕を上げる動作がありません。
動くために出来上がっている身体を使わないのが、不具合の理由です。
詳しくは、是非前述のサイトや本をお読み下さい。
お年寄りも普通、ほとんど体を動かしません。
必要と思われるレベルから考えた場合の動かし方です。
それが悪循環なのです。
でも、お年寄りの場合は、私の例よりも楽だと思います。
普段、身体を動かしていないだけに、いったん動かし始めれば、物凄く楽になると思います。
その効果は、普段運動をしていない人ほど高いはずです。
普段していないことをするので最初は大変ですが、続ければ得られる効果は絶大です。
最初は少しでいいのです。
無理は禁物です。
でも毎日。
出来れば1日2回。
慣れてくれば3回、4回。
問題は、続けられるかどうかです。
私は手術後、お腹の筋肉痛に悩まされました。同時に始まった、自粛で運動不足かと思っていました。
運動をできるだけして、アリナミンV Xという(薬ではなく総合ビタミン剤)で調子は良くなりました。
ビタミン不足だったのかもしれません。
薬ではなく、食事や運動に頼りたいです…