ドイツ、NRW州の自営業者〜中小企業への救済措置の実行には驚くべきスピード感がありました。
そのひとつは、返済不要の給付金支給で自営業者〜社員数5人までが約100万円、25人までが約170万円、50人までが約300万円。
NRW州が用意したウェブサイトで申し込むだけの簡単さで、その早さは1週間前後で入金です。
4月2日までの時点で約32万件の申し込みがあり、その週末までに30万件分が支払われたほどです。
でもあまりにも早かったためか詐欺が現れたのは以前書きました。
今回は別の方法の詐欺と思われるもののお話しです。
あるプライベートのコンサルティング会社から電話が入り、国や州が用意している様々な援助を受けるためのアドバイスをするというものです。
外に出かけている時に電話が入ったのですが、ドイツ人スタッフがそのことをメモしてくれて、コンタクトを勧めてくれました。
その会社のウェブサイトもあるということでチラッとだけ見ておきましたが、ごく普通のコンサルティング会社のようでした。
そんなことを忘れていた数日後、かかってきた電話に出ると、どうやらあの時と同じコンサルティング会社でした。
返済不要の給付金は既に申し込んであったので、残る支援策は融資。
融資はいつか返済の必要があるので低調に断りましたが、今ならアドバイスは無料だと言います。
こんな時は「ちょっと待った!」です。
世知辛いこんな世の中のこんな非常時に、誰が好き好んで無料で手を差し伸べてくるでしょうか?
よほどの変わり者か詐欺です。
しかも2度も電話をかけてきて。
電話を切った後にNRW州のコロナ対策課に電話をして、ことの次第を告げました。
担当者の意見では、それは怪しいということでした。
法人にとって、救済支援に関する最初のコンタクトパーソンは、普段取引のある銀行の担当者だそうで、プライベートのコンサルタントではないそうです。
一体どういう詐欺なのか、騙されたフリをしてちょっと首を突っ込んでみたい誘惑に駆られましたがやめておきました。
日本も同じ。困った時に詐欺なんてとんでもない悪党ですね。