モタモタしている日本と違い、ドイツの自営業者〜零細〜中小企業向けの支援策の決定、実行はそれこそ「あっ」と言う間に始まりました。
自営業者〜社員数5人までが約100万円、25人までが約170万円、50人までが約300万円。
返済義務のない、与えるだけの給付金です。
用意されたNRW州のウェブサイトで申し込むと、僅か数日の間に振り込まれるというスピード支援です。
その条件として、売上が半減以下になったとか、給付金を受け取った後でもし事実と異なれば返金の義務があるとか、税金番号を記入したり等はありますが、集中して記入すれば僅か5分ほどで済む作業です。
ドイツの税金システムの番号さえ記入すれば、特に前もっての審査はないようで、数日の間に入金があります。
そのスピードの凄さは、4月2日までの時点で約32万件の申し込みがあり、その週末までに30万件分が支払われたほどです。
日本とは大違いの猛スピードです。
ところが…
申し込みから支払いまでの流れがあまりにカンタン過ぎたためか、大きな詐欺が発生しました。
詐欺の申し込みページが現れて、そこで申し込んでしまうと、そこを経由して州のページに申し込みが行われて、銀行情報だけが犯人たちの口座なのでそちらに振り込まれてしまうというものです。
それにしても、同一の口座に複数の給付金が送金されてしまうという甘い州の支援のシステムも問題です。
それは技術的には解決方法は簡単なはずです。
高齢者を騙すオレオレ詐欺もそうですが、こんな非常時に州から出る支援を横取りする悪人が現れるとは…
でもその対策も、2週間ほどシステムがストップされて、今は再開されています。