タイタニック号が沈む時に、男性の乗客に早く海に飛び込むように促す掛け声の違いで、各国民性の違いを表したジョークを知っている人はいると思います。
アメリカ人
「早く飛び込んで下さい。そうすればあなたはヒーローです!」
イギリス人
「早く飛び込んで下さい。そうすればあなたはジェントルマンです!」
ドイツ人
「早く飛び込んで下さい。それが規則です!」
イタリア人・フランス人
「早く飛び込んで下さい。そうすれば女性にもてますよ!」
日本人
「早く飛び込んで下さい。みなさんもうとっくに飛び込みましたよ!」
つまり日本人は、周りに合わせて回り右をする国民性を持っているということのようです。
確かに間違ってはいないようです。でもそれには、日本人の良さが表れていると思います。
バス停でバスを、駅で電車を待つ日本人の姿は天下一品です。
地中海沿岸の国々の人たちに比べれば、ドイツ人もかなりのものですが、それでも日本人にはかないません。
東日本大震災の時に日本人が取った態度は、世界で賞賛されました。
そうすると、「そんなことはないですよ。
現地は大変でしたよ、細かく見ればひどい人たちもいましたよ!日本のマスコミが報道しないだけですよ」と言う日本人もいます。
でも、世界に目を向ければ、あの様な大きな自然災害が起こると、暴動や略奪が起こります。
日本ではそれはありません。
アメリカでも、貧困層ではなく、ごく一般層までが子供連れで大型スーパーに入り、オモチャなどでカートを山積みにして持って行ってしまうそうです。
日本でもコンビニの食料品が持ち去られるケースがあったそうですが、生きるための食料品と、オモチャでは話が違います。
日本人の親御さんに、「どんなお子さんに育って欲しいですか?」と尋ねると、7、8割の人が、「人に迷惑をかけない子になって欲しい」というアンケート調査の結果が出るそうです。
ちなみに同じアンケートを中国で取ると、「人の上に立つリーダーになって欲しい」という回答が同じ比率を占めるそうです。
恥の文化とは、明治時代の頃にアメリカ文化人類学者のルース・ベネディクト が、日本に来て感じ入り自身の著書に表した言葉ですが、譲るという日本人の特性は、西洋の自己主義とは全く正反対のものです。
そしてそれは集団行動を考えた場合には最上のものとなります。
移動とコミュニケーションの手段が発達して地球が狭くなりつつある現在、地球規模での集団行動が求められています。
その時にはお互いを尊重し合う気風が不可欠なので、ドイツの首相メルケルさんも褒める日本人の持つ特性が求められます。
ではその特性はどこから来るのでしょうか。
それは道徳の教育から来ます。
新渡戸稲造の「武士道」で、ベルギー人の教授が驚くように、日本人には無宗教でも道徳が備わっていました。
それは藩校や寺子屋で修身を教え、家庭でもそう躾けられるからです。
修身、つまり道徳教育が戦後GHQによって失われてしまい、家庭でもおろそかにされつつあります。
戦後の日本の西洋化で自己主義に走り、道徳が失われつつある結果が親殺しや子殺し、子どもの凶悪犯罪や毎日100人近くもの自殺者を生み出していないでしょうか。
良いことを進んで行い、悪いことをしない。
そして譲り合うという道徳教育の復活が求められています。
そう言うと、難しいことのように感じてしまうかもしれませんが、ごくごく簡単なことです。
道徳教育とは1日1善の積み重ねを教えると思えば良いのです。
その1日1善を、1善とはいわず、全ての人が3善も4善も行えば、今の世の中はガラリと変わります。
川崎
日本の京都のカフェでは、イギリス人らしき人に、お先にどうぞと列を譲られました。
日本人男性からはほとんどそういう列の譲り合いには出会いません。😂
善の代わりにアメリカではボランティアが義務付けですよね。
特に一流のアスリートは一週間に何時間とか決められていて守らないと
練習させてくれないそう。厳しいですね。
さすが、ジェントルマンの国。但し、イギリス人はフォックスと呼ばれることがあるそうです。
譲り合いは決して日本人の専売特許ではなく、ドイツ人にもいます。
それは世界中どこでも人によると思います。
ただ、その確率が極めて高いのは日本ではないでしょうか?
それが世界中に証明されたのが、東日本大地震の時でした。
悪くなりつつある日本。
それでも「腐っても鯛」?