2年前に、息子の1人がドイツで通う学校で水泳の授業が始まり、父兄に向けて一斉のメールが出されました。
「もうすぐ水泳の授業が始まります。ご父兄の中で、もしどなたかレスキュースイマーの資格をお持ちなら、授業中に溺れる生徒が出た時に助けて下さる監視役をして下さらないでしょうか?」
ドイツでは、Rettungsschwimmer という、レスキュースイマーの資格がブロンズ、シルバー、ゴールドの3種類で用意されています。
ブロンズのレベルは、泳ぎが上手ければ子どもでも取れるレベル。
シルバーは、消防士や、DLRG(ドイツ救命組織)のレスキュースイマーの殆どの人が持っている、ちょっと頑張れば取れるレベル。
ゴールドは、普通の人ならある程度の練習が必要でも、競技水泳をしている人なら問題なく取れるレベル。
その資格を持っていて、自営業ということから時間が自由になるので当時その役をかって出ました。
その後、息子たちが進級して、その必要がある学年にはもういなくても、人材不足のためか毎年頼まれるようになって今年で3年目になりました。
息子たちが通うのは、ギムナジウムという、日本で言えば小学校の高学年から高校までが繋がっている進学校です。
日本と違ってドイツの学校にはプールが付いていないので、水泳の授業は最寄りの市営プールで行われます。
ギムナジウムの最小学年の水泳の授業なわけですが、授業が終わった後に、今度はレアルシューレという別の学校の水泳の授業が始まります。
ギムナジウムは大学を目指すための進学校で、レアルシューレはそれよりも短くて、一般的には職業に就く人が行きます。
1つの市営プールを、最初は最寄りのギムナジウムという学校が使い、その後すぐに最寄りのレアルシューレという学校が交代で使います。
ギムナジウムの水泳の授業は8:15に始まって、8:45まで、あるいは場合によっては別のクラスも加わって9:45まで行われます。
レアルシューレの水泳の授業はその後すぐに行われます。
そこであることに気が付きました。
ギムナジウムの生徒と先生は、いつも5分、10分は遅れてきます。
1つの授業がわずか30分なので、10分も遅れてくれば、授業は残りわずか20分しかありません。
ところが、レアルシューレの生徒と先生は、時間前から来ていてギムナジウムの水泳の授業が終わると同時にすぐに始まります。
これは正に武田邦彦教授が言っていたこと…
さて、武田邦彦教授は何と言ったのでしょうか?
武田邦彦教授が言うには、学生は学歴が高くなればなるほど遅刻をするようになるそうです。
その理由は、学歴が高くなると、遅刻してもうまい言い訳を言えるようになるからだそうです。
誰が考えても、教育というものは非常に大事なものだと思いますので、それでは本末転倒ではないでしょうか?
どんなものにでも程度の問題というものがありますが、レベルの高い教育は、そういう点では逆効果なのでしょうか。
そう言えば、ドイツで Dr. の肩書きを持った人と何人か知り合いになりましたが、1人を除けば IYI(*)でした。
* ケント・ギルバートさん曰く、intelligent yet idiot
川崎
学歴ですかねえー。私の周りは学歴の高い女子が多いですが滅多に
遅刻はしない。私が一番遅刻者。なんだか関連性は低いように思う。
強いて言えば、水泳やりたいかやりたくないか程度の違いにしか思えません。