日本に観光に来る外国人の間で、いくつかの日本の不思議があります。
ウォシュレットやおもてなし、そこら中にある自販機などもそうですが、どこかに財布を置き忘れ、それが戻ってきた時に中の現金が残っているというのも有名です。
海外では普通、財布をなくすとそのまま出てこないか、運良く財布が出てきても、現金だけなくなっています。
それが日本の場合は、中身の現金もそのまま残って出てくるのです。
いかに日本が安全な国かということを物語っていますが、そういう国に生まれ育った日本人が海外に出るとどうなるかはたやすく想像できます。
ところが私の場合、日本で一度財布を置き忘れた時に、財布は戻ってきましたが、中の現金は消えていました。
沖縄に観光した時でした。
外国人観光客が多い、大きなホテルのロビーの(大)トイレ(水洗ボックスの上)だったので、しょうがないのかも知れません。
日本人でも盗る人はいるでしょうから、外国人観光客のせいにしたいわけではありませんが…
第1、置き忘れる方がどうかしています。
大陸のドイツに長く住んでいながら…
実は私、お恥ずかしいながらドイツでも2回ほど同じように財布の置き忘れをしています。
そして2回共、中身の現金がそのままで戻ってきました。
1度目はKiosk、2度目は喫茶店です。
1度目はかなり昔、お金を払った後にカウンターの上にお財布をそのまま置き忘れたようですが、次の日に行ってみたら、お店の人がちゃんと保管してくれました。
お店の人が悪い人なら、「お財布を見つけたけど、中身は空だったよ」と言ってもおかしくありません。
2度目はつい最近で、デュッセルドルフで一番美味しいコーヒーを出すお店でした。
座っている時にズボンのポケットからポロリと椅子か床に落ちて気が付かなかったようです。
数十分後に気が付いた時は真っ青。
最初はどこで失くしたのか分からずに困りましたが、記憶を整理すると喫茶店の可能性があるので行ってみました。
するとお店のマスターがニッコリ顔で「財布を忘れただろう」と言います。
その一言で救われました。
何しろ数日後は一時帰国の予定だったので、いつも財布の中に入れているパスポートを失くすと一大事です。
どこにあったのかを聞くと、私がいた席か床の上なようで、そのことに気が付いた若い女性客がカウンターに持って来てくれたそうです。
しかもその女性、今もまだそこに座っているとのこと。
早速その女性に近づいてゆき、ハグをしてチューをしてしまいたい気持ちをグッと抑えて言いました。
「何かご馳走させてもらえないでしょうか?」
でも相手は至極事務的に、「いいえ、結構です」と言います。
高級レストランでフルコースのディナーでもご馳走したい位の気持ちだったので、肩透かしを食らったような気分でした。
それでもマスターが、「彼女も常連なので、次回彼女がきた時に何か出して、それを後から請求しようか?」という粋なことを言ってくれるので、「是非頼みます」とお願いしました。
でも勘違いしないで下さい。
決してドイツの治安が良いわけではありません。
特に日本人にとっては…
特にデュッセルドルフでは…
インマーマン通り周辺は、平和ボケ、安全ボケした日本人を狙っている犯罪集団がいるので要注意です。
毎日のように日本人が置き引きなどの被害に遭っています。
その手口はまるで手品なので、世界の中で超安全な島国育ちの日本人はいいカモにされています。
川崎
こんばんは!
つい最近、東京で財布を落として、拾ってもらった経験があります。また、スマホを東京のどこでなくしたかわからず、いくつかの交番に届けておいたら、一週間後に警察から連絡をもらって、戻って来たという経験もあります。
やはり日本は安全だというような感じがします。中国二住んでいたことがありますが、そこでは財布を二度すられました。やはり、日本は安全だというふうに思ってしまいます。
でも、財布がそのまま戻ってくるのはやはりどこの国にいても、幸運だと思わなければならないと思います。わたしの母や妻は日本で財布を盗まれた経験があります。
思うことは、経験からその国の人全体を判断はできないということです。やはり、落としたり、置き忘れたり、すられたりするのはどこの国でもあり得ることであって、どこに住んでいても、持ち主が用心しなければならないのだと思っています。
私はデュッセルドルフで労働ビザと財布を入れたバッグを忘れ、財布からは現金が消えていました。
ビザはそのまんま。これだけでもましでした。
デュッセルドルフでは日本の男性がズボンの後ろポケットに財布を入れたまま昼食に行っていました。
今はそうでないことを願います。
日本でもズボンの後ろに財布を入れるという平和的な習慣はなくなりつつあります