以前、面白いTV番組を見たことがあります。
ある猿の集団の中で端の方にいる一匹の猿に、猿の着ぐるみを着た人間が近づいて行くとどうなるかという実験でした。
最初は怒った顔の猿のお面、次には笑った顔、最後には悲しそうな顔の猿のお面をつけていました。
つまり近づかれる猿にとっては集団の猿以外の見知らぬ猿が、3種類の違った表情で順番に接近してくることになります。
中が人間なので猿にとっては元々どれも怪しいでしょうが、怒った顔のお猿さんのお面をつけて近づこうとした時は、猿がすぐに「キー、キー」と叫んで敵対的行動に出ました。
そして悲しい顔をしたお面だとほとんど無視。
笑った顔でも無視でした。表情が相手に与える印象が大変大きいことが良く分かる実験でした。
人間の場合でも全く同じことがいえます。
険しい表情で向かえば相手もどうしても身構えてしまいますし、微笑んで近づけば微笑が帰ってくる可能性が高く、仮に微笑が帰ってこない場合でも、最低、無表情は期待できます。
険しい表情で敵を作りやすくする方が良いのか、微笑んで味方を作りやすくする方が良いのか。
より多く微笑んでより多くの味方を作り、より多く笑って免疫を高めた方が楽しい人生を送れるのは間違いないようです。
大事なコミュニケーションの最中に、自分の顔がどうなっているかをその都度考えてみたいと思います。
何人もの賢者はそれを鏡の法則とか、投げたものが帰ってくるブーメランの法則とか表していますが、全くその通りです。
お面と言えば、「嫌な奴のお面をかぶった神様」ということを聞いたことがあるでしょうか。
世の中時々嫌な奴がいますが、よりによって運悪くそういう嫌な奴が上司だったり先輩だったり、すぐ身近で離れられない所にいることがよくあります。
そういう嫌な奴とは少しでも長く離れていたいものですが、それは「嫌な奴のお面をかぶった神様」だと考えることができます。
気に入った人、好きな人ばかりが一生周りにい続けてくれればそれにこしたことはないかもしれませんが、それだと世の中に存在するいろいろなタイプの人に対して耐性ができません。
もしそういう嫌な奴が現れないと、便利な機器で身体がなまったり、温室育ちのモヤシになってしまうように、人との付き合いがへたになってしまいます。
実際にも人付き合いができなくなってしまっている若者が今増えているようです。
そうならないように、神様が嫌な奴のお面をかぶって自分を鍛えてくれていると考えてください。
川崎
お面というのとはちょっと違うのですが
最近の若い女子、特に女子大生など「マスク」派が占めて風邪でもないのに
マスクをして授業を受けているとか。
第一に(当てられない)から答えなくていい。
第二 化粧をしなくて楽
第三 顔を隠しているので、好きなことが言える
ですと・・・・。これも一種の日本病でしょうか。