進化が示す、健康法則 ・自分で作ってしまう壁

スポーツの世界では「意識の壁」の実例がたくさんあります。

昔は100mを10秒より早く走ることは絶対に不可能である、と思われていました。人類にとって絶対に越えられない壁、と思われていたのです。

ところが今やどうでしょうか?

 

1912年の世界記録は10秒6でした。1960年代までは手動計測されていましたが、初めて正確な電動計測が導入された1968年のメキシコオリンピックで、アメリカ合衆国のジム・ハインズ選手が9秒95の世界新記録で優勝しました。

 

それから2人目の9秒台が出るまでは9年かかっています。

この2つの記録はいずれも好記録が生まれやすい標高が高い場所で記録されたので「高地記録」とされています。そのため、まだ「まぐれ」「運が良かった」という意識が一般的だったのかもしれません。

 

しかし、さらに7年後、1983年にカール・ルイスが平地で10秒の壁を突破すると状況は一変します。1980年代には9秒台を出す選手が続出するようになりました。1991年の世界選手権決勝では6人もの選手が9秒台をたたき出したのです。

 

いったん誰かが壁を破ると、他の人も次々と壁を越えてしまう。これはなぜでしょうか?実はよくある現象なのです。壁は自分の心が勝手につくっているもの。

最初に9秒台で走った選手は、おそらく「9秒台は不可能」とは思っていなかったはずです。地球上の人類の誰もが「無理」「不可能」と思っていたことに対して「自分はできる」と思う人間がその壁を越えてしまうと、「えっ?越えちゃったの?じゃあ、自分にもできるかも」と思う人が数多く現れるようになります。

つまり、自分で勝手につくりあげていた頭の中の壁が一瞬にして崩れ去るのです。100m10秒の壁はもはや存在しません。いいえ、現実には元々存在していなかったのです。

人間が頭の中に勝手につくりあげていた幻だったのです。今の世界記録はご存知、ウサイン・ボルト選手の9秒58です。誰もここまで記録が更新されるとは思っていなかったでしょう。

 

「本当は存在しなかった100m10秒の壁」は、意識、考え方が変わることによってできなかったものが本当にできるようになるということを如実に表しています。

 

誰でもみんな、それぞれ自分の壁を持っています。一部の世界級アスリートなどを除けば、そのほとんどは、その壁を自分で作ってしまっているのです。

世界級アスリートのそれは、今を生きる人間の限界ギワにいるので、間違いなく人間の壁となりますが、一般の人の壁の場合は、それとは全く違います。

何かに挑戦するかしないかの時、挑戦してもできなかった時に、できない理由や言い訳は即座に、そしていくらでも出てきます。でもそうではなくて、どうしたらできるかの理由を探した方がはるかに得なのです。

 

できない理由を出すのはかなり簡単ですが、その逆は簡単ではないのです。人間は易きに流れる生き物なので、ついついできない理由を探してしまいます。

そうすれば努力も行動もしなくて済みます。重い腰を上げずに済みます。しかし、どうしたらできるかを常に追い求める癖を付けると意外と「どうしたらできるか」が見つかります。

そうすればいくらでも出てくるできない理由と同じように、「どうしたらできるか」の理由もいくつでも出てくるようになります。

そうすると、そこにあったはずの壁はなくなってしまいます。

 

「人づきあいが得意でない...」という人がいたとします。いったい本当にそうでしょうか。

それはただ単に自分で勘違いしているだけではないでしょうか。単に自分の前に、「人付き合いが下手」という自分の壁を作ってしまっているだけではないでしょうか。

私も若い頃は自分のことを引っ込み自案で話下手、人見知りで...とずっと思っていました。

そして実際に赤面症でもありました。でも驚いたことに実際は違ったようです。単なる勘違い、自分で作ってしまった壁だったのです。

そしてそれがなくなって自然になると、とても楽になります。身構えるとストレスもたまり、健康にも良くありません。何かの理由で人前に出ることを躊躇しているのなら、その欠点を逆にわざとさらけ出してしまうのです。

そうすると、何とまあ不思議、周りの人たちから愛着を持たれ、好かれるようになるのです。

 

自分が持っている引け目や欠点とは、自分が勝手にそう思い込んでいるだけで、周りの人にとってみれば意外と何とも思われていません。

それどころか逆にかわいくて、愛すべき点となり得るのです。

傲慢は別です。

もし欠点があると思われるのなら、その欠点を時々、「あっ、わざとやってるな...」と思われるくらいに出すのがちょうどいいのです。

どんなに偉大な人でも、弱点・欠点は必ずあります。どんな英雄でもパーフェクトな人はいません。醜い点や醜い時は必ずあります。

その逆もしかりで、どんなにダサい奴にもかっこ良い一面が出ることもあり、どんなに嫌な奴にも良い一面が出る時があります。

でももし欠点が見えないと、尊敬はされても好かれません。

弱点・欠点があるからこそ人は好かれます。

万物に長短共にありで、短所だけのものはこの世に存在しません。

それに長所はひっくり返せば短所になります。短所はひっくりかえせば長所です。だからこそ神は好く対象ではなくて、敬う対象です。

川崎

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カテゴリー: ドイツの暮らし, 健康, 医療と健康
進化が示す、健康法則 ・自分で作ってしまう壁」への1件のコメント
  1. 佐藤庸子 より:

    欠点を自分で気づけば欠点じゃなくなる。
    私のようにもものすごい短気もできれば治したい。

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