女性の平均寿命は男性よりも明らかに長くなっています。
それには色々な理由が考えられます。
例えば身体のつくりなど生理学的なことや、多くの男性には扶養義務があることなどが挙げられるかもしれませんが、私が思うには、女性の方が長生きする原因が普段の生活にあるのではないでしょうか。
どういうことかと言うと、一般的に女性は子供を生んで家事を行います。
朝から晩まで家族のことで頭も身体もフル回転です。
勿論男性も仕事で頭はフル回転かもしれませんが、身体の使い方の方はそうでもありません。
営業で外に出れば歩きますが、身体全体を使うことはありません。
両腕が肩の高さ以上に上がることもありません。
それが四十肩、五十肩につながるのではないでしょうか。そしてもし事務職ならば、一日中椅子に座りっぱなしです。
足腰を「使う」、「歩く」ということが極端に少なくなります。
それに比べて主婦が毎日行う家事での身体の動かし方ははるかに多彩です。
昔と比べ、現代では世の中をとても便利にしてくれた家電に頼るとは言うものの、それでもまだ育児、炊事、掃除、洗濯、洗濯物干しなどで相当身体を動かします。
ちょっと大げさに言えば、まるで一日中ラジオ体操をやり続けているようなものではないでしょうか。
男性の場合なら、ごく一部の人が週末にフィットネスセンターなどに通って初めて可能になるような身体の動きを、主婦の仕事は全てカバーしているように思います。
そして男性は、年をとって定年退職をするとますます何もしなくなります。
頭まで使わなくなります。
一方女性はと言うと、相変わらずに家事を続けています。
廃用症候群という言葉があります。
使わないものは衰えるという当たり前の道理です。
逆に、使えば維持できるわけです。
毎日の生活で身体を動かし続ける女性と長い仕事生活の中で身体を動かさなくなってしまい、年とともにさらに動かなくなりがちな男性では、健康と寿命に差が出るのも当たり前のように思えます。
健康の秘訣のひとつは、身体を動かすことです。
人類の進化の過程で身体がそのように出来上がっているのです。
川崎
そうなんですよね。
でも日本(だけの場合?)でしょうけれど寿命は女性がかなり長くても
認知症の罹患率は女性のほうが高いのです。
これはゆゆしき問題です。