もう何年か前です。
日本の某自動車メーカーが不祥事で騒がれていた頃。
とても頑張ってくれていたドイツ人スタッフが、カンパニーカーは某社のXXX がいいと言いました。
しかも購入後に社費でガンガンとチューンして、400馬力だか500馬力もある車に改造したいと言います。
当時、売り出した自社のオンリーワン製品がドイツ中でヒットして、会社の業績が最高の時でした。
今思えばバブリーでしたが、出た利益をスタッフにも分けたかったからです。
さてお話しはここからですが、彼が見つけてきた新車のXXXはどういうわけか南ドイツにありました。
そのモデルのオプションの詳細や車の色と在庫の関係だったと思います。
でも届いた車がどうも調子悪いのです。
結論から言うと、どうやら欠陥車のようです。
そういうことは以前ベンツでも経験があります。
シリンダーヘッドの内側に、どういうわけかキズがあって、小さな変な音が出ていたのですが、それを突き止めるまではかなりの時間がかかりました。
今回の不具合が何だったかはもう忘れてしまいましたが、車の交換を希望するこちらを相手のディーラーは相手にしません。
日本のメーカーだから、同じ日本人の自分からドイツの責任者に言えば何とかなるかも?
と思ったものの、やはり返事は来ません。
丁度そんな頃、日本の妹と電話で話していると、その会社の株を持っているとのこと。
妹夫婦は、マクドナルドとかいくつかの大企業の株を持っています。
マクドナルドは株主に対して食事ができるクーポン券を定期的に送ってくるようで、日本に行くと何回かゴチになりました。
せっかく日本に来たんだから、和食の方がいいよ〜 … と、贅沢なことを思いつつも…
横道にそれましたが、その会社の株を持っていると、一般には知られていない役員などの情報が得られることが分かりました。
「しめた!」 (笑)
これで道が開けるかも…
とばかりに、責任者であるドイツ子会社の社長への手紙にCCと明記をして、それらの極秘(?)情報である役員の名前を列記しました。
勿論オリジナルをコピーして、CCにある日本の役員全てにも送りました。
さて何が起こったでしょうか?
車は無事にスムーズに取り替えてもらえました。
そしてうちのドイツ人スタッフ曰く、そのディーラーが電話で、「お願いだからもう日本に訴えないで…」と言われたそうです。
川崎
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