昨日、レンタカー会社から、返した後に車が傷ついているという謂(いわ)れのない理由で修理代を請求されたお話をご紹介しましたが、今度はリース会社です。
どうしてドイツ(西洋)ではこうして気を抜けないのでしょうか? (日本でも勿論ひどいお話しはあると思いますが…)
リースが終わった車を返す時の、車のチェックが、VWではここ数年でかなり厳しくなったのでしょうか?
リース中に軽い事故などで車に傷や凹みを付ければ、借りた側の責任で直すのは当たり前なので、返す時の簡単なチェックは昔からありました。
でも今回、3年リースが終わったVWゴルフを返した時、そのチェックにTÜVの専門家が呼ばれていました。
TÜVとは、日本では車検を行う組織のようなものです。
車の隅から隅までチェックされ、ほんの僅かな傷まで明記されます。
リース期間が終わった車を返すと言うよりは、厳しい新古車の査定を受けているといった感じです。
まるでピカピカの新車でなければいけないかのように、とにかくどんな小さなことでも、一切合切チェックして明記されるのです。
以前のリース車返却時は、そんな小さな傷は気にもとめられなかったというような、ごくごく小さな傷までしっかりと記載されています。
今回の車は3年落ちの中古なのにです。
そして最終的に言われたのは、「飛んで来た石でも当たった傷が数ヵ所と、窓にある小さな傷は2千ユーロほどの修理費がかかります」でした。
「窓に傷などあった??」
そこで思い出しました。
2年前に同じように、4年リースが終わってVWのキャディーを返却した時です。
その時は、傷や汚れが多くてそれらを直すのに約4千ユーロかかると言われました。
運転が苦手な家内も乗っていた車なので、確かに少し傷はありました。
その修理代が三桁の下の方ならまだ分かりますが、何と4.000ユーロ!
つまり例えば、そのキャディーという車がリース終了時に走行距離他の程度から、その価値20.000ユーロであるべきだとします。
でも傷や汚れがあるので、その修理に約4.000ユーロかかるから、16.000の価値しかないという意味です。
だから4.000ユーロを支払えという訳です。
ちょっと驚きましたが、そこで運良く思い出したのが、知人の日本人で車の買取も行なっている人の存在です。
電話をして相談してみると、すぐに来てくれるとのこと。
早速見積もってもらうと、引き取り価格は先程の例でいうところの20.000ユーロ。
つまり、修理代にかかるという4.000ユーロが不要です。
さて、ことの次第を見ていたVWの正規代理店はどうしたでしょうか?
「それではうちでもそのお知り合いと同じ価格で引き取り、修理代などがかからないように致します」
「なんだ~!、それは!」
来てくれた知人には、和食へご招待でお礼をして、4.000ユーロの損は何とか免れましたが、それにしてもひどい。
もし知人のことを思い付かなかったら、4.000ユーロもぼったくられていたところです。
そのVWの正規代理店、弊社のすぐ隣で、オフィーススペースで賃貸関係にあります。
つまりよく知った中なので、「ちょっとひどくないですか~」と言うと、「いや~、こちらも商売なので、どこかで売り上げを出さないと…」
リース料金で(つまり車を売る時に)売り上げ・利益を出し、さらに車を返す時にまで(暴)利益を出す(貪る)と言うことなのでしょうか?
開いた口がふさがりません。
キャディーという、決して高価ではなく、比較的に安い価格帯の車で4.000ユーロも…
レンタカーの時と違い、今回はまだその決着がついていませんが、追ってご報告致します。
VWと言えば、昨年虚偽事件で騒がれましたが、そういう社風になってしまっているのでしょうか?
ちなみに隣の正規ディーラーのスローガンは、「Immer etwas besonders」
日本語で、「特別な物・ことを」
ということになります。
確かにその商売の方法は特別です。
ちなみにキャディーのことがあって心配だったので、キャディーの後はフォードにしました。
そしてフォードでそのことを聞いてみると、リースから戻ってくる車は中古なので、事故レベルの傷は考慮するものの、何か特別なことがない限り、TÜVは呼ばないとのこと。
もう二度とVWは買わない・リースしない事に決めました。
川崎
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