昨日をもってこの掃除活動も丸3年が過ぎました。
これもひとえに今まで参加してくださった方々のお陰です。
ありがとうございます。
この3年間の間に掃除をした場所は、ライン河沿いの河原と、デュッセルドルフの中央駅前です。
最初は市との相談で、市が提案するライン河沿いの河原のゴミ拾いをしていましたが、その内にその提案がそれほど真剣ではないのに気付き(*)、それからは駅前をきれいにしています。
* あまりゴミが落ちていない場所を続けて提案してくる…等。
駅前を掃除するのにはいくつかの理由があります。
まず第一に、それがデュッセルドルフの玄関の一つだからです。
もう一つは、勿論空港です。
第二に、伊達や酔狂でこの活動を行なっているわけではないからです。
この活動により、静かに、そして少しづつでも良いから、ゴミを平然と駅前でポイ捨てするのをやめてくれる人が増えるのを願っているからです。
駅前のゴミで最も多いのが、タバコの投げ捨てです。続いてパンの袋や紙コーヒーカップなど。
タバコの吸い殻くらい、ゴミにならないと考える人が多いのです。
ところが、チリも積もれば山になると言う通りに、タバコの吸い殻も、集まると立派なゴミになります。
その例は、例えばフランスのパリで一年間に集まる、350トンものタバコの吸い殻です。
詳しくは、次のページの一番下の方を一度ご覧下さい。
https://wirmachendeutschlandsauber.jimdo.com
そしてデュッセルドルフのタバコの吸い殻が散らかった駅前の様子も、日本から来たばかりの人や、我々の様に掃除をしているとその汚さにすぐに気がつくのですが、それに慣れてしまっていると気が付かないようです。
それが問題です。
実は、綺麗に掃除がしてあることは、犯罪が減って平和に繋がります。
この世の中、して良い事と悪いことをどうやって見極めるのかの一番簡単な方法に、それを増長拡大させてみるという方法があります。
どういうことかというと、今しようとしているその行為がもし、その10倍、100倍、1000倍行われた時の事を想像してみると、それが善い事か、悪い事か、すぐに分かるというものです。
ところで本日のお掃除の最中、久しぶりに私もドイツ人から声をかけられました。
以前は良く励ましの言葉をかけていただいていたのですが、最近ありませんでした。どういう訳か、道はよく聞かれます(笑)。
でもその代わりに、他の仲間がよく声をかけられているそうです。
ドイツ人と思われるおばちゃんだったのですが、「ちょっと失礼していい?」と、わざわざ声をかけられたので、道でも聞かれるのかと思って「勿論です、どうぞ!」というと、「駅前を綺麗にしてくれてありがとう!」と言われました。
とても嬉しい掛け声で、ついつい、「そう言っていただいて、こちらこそ、ありがとうございます!」と申しあげておきました。
他にも、DB(ドイツ鉄道)のセキュリティーのパトロールから、ドイツ語ができない仲間が何かを言われていて助けを求めているので行ってみると、「一体、あんたたちは何をしているんだ?」
と聞かれるので、「デュッセルドルフの玄関の一つをきれいにしているのです。」
と言うと、「どうして?」と聞いてくるので、「住みやすいドイツに住ませてもらっているお礼もありますが、それが平和に繋がるからです」
とお答えしておきました。
どうして平和に繋がるのかの理由は、一言で言えば「割れた窓理論」ですが、説明をすると長くなるので、興味のある方は是非一度次のページをご覧下さい。
https://wirmachendeutschlandsauber.jimdo.com/日本語/なぜ掃除/
尚、前回以降、天気や休暇時期の関係でお休みが続いたため、今回の月に一度の活動は3月分でしたので、4月分は来週を予定しています。
川崎
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