メーカーが競い合って履き心地を向上させる靴や、早くて簡単に食べられる食料品に限らずに、ありとあらゆる製品、商品に関していえることですが、身体に良くない嘘がたくさんあります。
日本で湿潤治療を広めたとされる夏井睦さんという形成外科の先生がいます。
1日に3千人も4千人も訪問者のあるその先生のサイト(http://www.wound-treatment.jp/)や著書でも紹介されていますが、石鹸やシャンプーは本当に毎日、毎回必要でしょうか。
落ちにくい汚れに対してそれらは確かに効果的ですが、人間の身体がかく汗だけを落とすのにそれらは不要です。
そして夏ならまだしも冬にはあまり汗もかきません。
油だとか、化学系のもの、タバコの匂いなどが頭髪や身体についてしまったのなら話は別ですが、汗だけなら水やお湯で十分に取れます。
洗った後に石鹸やシャンプーのいい匂いがすることがイコール洗ったという、おかしな常識になってしまっていないでしょうか。
試してみて分かるのは、石鹸を使わずに身体を洗ってしばらくすると、今まで脂性だったおでこなどの肌の脂の分泌が減ってくることです。
つまりあまりテカテカしてこなくなります(注: 但しそれはキャベツ等の食事の影響も含まれるかもしれません)。
そしてシャンプーを使わずにお湯だけで洗髪すると脱毛の数が著しく減り、髪の毛がしなやかになってきます。
一度試しに、シャワーの時の頭髪の洗浄をお湯だけにしてみて下さい。
バスタブの床に残った脱毛の数があまりに少なくて驚きます。
腸の中だけではなくて人間の肌にもたくさんの微生物が存在しているそうですが、それらは適度な汗や脂質などの本来は肌が必要としているスベスベさと共に共存共栄しているそうです。
それらの微生物が必要以上に洗い流されてしまうのは肌にとっては迷惑なことになるそうです。
きれいに洗っているつもりが、実際には肌をいためてしまうことになっていないでしょうか。
かくいう私も以前はいい匂いがすることイコール洗ったことだと大きな勘違いをしていて、水泳に行くと、泳ぐ前と泳いだ後、そして1日の終わりにシャンプーかボディーシャンプーで頭髪と身体を洗っていました。
つまりそういう時は人の3倍も洗剤の費用を使い、洗い過ぎで自分の髪や肌を傷め、さらには地球を汚していたのです。
同じことは洗濯や食器洗いに関しても言えます。
洗濯をしようと思っている衣服やタオルは、本当に洗濯が必要なほど汚れたのでしょうか。
例えばバスタオルですが、何となく雰囲気で毎週洗っていないでしょうか。
バスタオルは、きれいになったばかりの身体についた水道水を吸っているだけです。
そのバスタオルを本当に毎週も洗う必要があるでしょうか。多くのホテルでは、既にその面で気を使うようになり、「タオルの交換を望む場合は床に置き、望まない場合は壁にかけておいてください」と明記してあります。
バスタオルをどのくらいの間洗わずに使えるかを試してみると、数ヶ月は問題ありません。数ヶ月たつとゴワゴワになってきて少し臭いも出ますが、毎週洗う必要はないはずです。同
じように食器洗い。脂汚れはしょうがありませんが、水やお湯で十分に落ちる汚れも結構あります。
そういう洗い物まで、何気なく食器洗剤をたっぷりつけたスポンジで洗っていないでしょうか。
洗剤もスポンジも使わず、基本的には手とお水かお湯で洗い、手が脂を感じる洗い物だけ洗剤の付いたスポンジを使うだけで十分です。
わざわざ洗剤メーカーさんの売上に貢献する必要はありません。
グーグルの代表者が先日何と言ったかご存知でしょうか。
2人の創業者の内の1人がトップに返り咲いた少し後です。
「毎日使う歯磨き粉のような存在になる」というようなことを発言したそうです。
私が知っている元々のグーグルのモットーは、「世界中の情報を誰でも利用できるようにする」というようなものだったと思いますが、この時はつい本音が出てしまったのでしょうか。
歯磨き粉、石鹸、シャンプー、食器洗剤…
わずかながらも毎日誰でも使うこれらの消費財、一回に使う量が倍でも3倍でもそれほど変わりないように思えます。
でもそれが積もり積もったら…
もし世界中で全員から1人1円ずつ集めても70 億円以上の大金になります。
メーカーにとっては数が出ることが一番大事です。
繰り返し繰り返し使ってもらうことによって売上が伸びます。
売上を伸ばすために、あの手この手と宣伝をします。
「進化が示す、健康法則」の各ブログ内容は、次の本から抜き出して書いてあります。
川崎
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