進化が示す、健康法則

人類の祖先の身体は最初の頃は非常に小さかったそうですが、二本足で歩き続けたことによって段々と身長も伸びたようです。背が高い人間の身体の一番上には頭があります。

動物の中で最も大きくて重い頭を持つ人間。その頭には大切な脳が入っていて頭蓋骨で守られています。脳の重さは一般成人で1.2kgから1.4kgですが、頭部全体の重さは体重の10%もあります。その重くて大切な頭を支えて歩くために身体が出来上がっています。

人間の身体は、地上から頭までの間にアーチ状の足先から、足首、膝、腰、そして長いS字の背骨と、いくつものクッションで重い頭をうまく支えて歩けるように出来ています。

歩き続けて人間の身長が伸びると同時に、足腰が強く大きくクッション性の高い身体が出来上がりました。人類の祖先が、何百万年もの間、餌を捜し求めて常に歩き続けてきた結果です。

文明が作り出したいろいろな乗り物の長所には、短時間で遠いところへ早くて楽に移動できるという計り知れない大きなものがあります。しかし、その快適さと引き換えに、人間の身体にとって一番大切な動きである「歩く」という運動を奪って足腰を使わせなくしてしまったのです。

誰でも歩こうと思えば歩けるのですが、便利な乗り物につい頼ってしまいます。歩かないことが長く続けばそれが当たり前になりますし、人間は元々怠け者でもあります。廃用症候群という言葉があります。

筋肉でも何でも使わなければ衰えてしまいます。怪我をしてギブスなどをするとよく分かりますが、身体はわずか数日の間動かさないだけでリハビリが必要になってしまいます。

生き物の身体は動かさないということに対して大変弱い仕組みに作られているといえます。ドアとちょうつがいではないのですから、動かすためにあるものが動かされなければ動かなくなってしまうのは当然です。

いえ、ドアのちょうつがいでさえ長い間動かさなければ錆びて動かなくなってしまうでしょう。自動車などでもそうですが、毎日適度に使っている方が、長い間放置しておくよりも調子よく保たれます。動くようにできているものは動かさなくてはダメなのです。

人間は、文明の利器に胡坐をかいてしまい、野性や勘が薄れて鈍くなってしまいました。運動が不足しても、自然に自分からそれを補おうとせずに、身体の不具合のサインである腰痛や四十肩などの障害が出ても、せいぜいお医者さんに行く程度です。自分から運動をしようとしません。

動物園の檻の中にいる動物は、運動不足なので頻繁にウロウロと歩いています。身体がそれを求めています。人間も本当は身体がそれを求めているのですが、動こうとしません。

自分のことはそのように放っておきながら、例えば犬や馬を飼っている人はそれらの動物たちのために散歩を欠かしません。犬や馬には運動が必要不可欠だからということで散歩をさせます。犬は散歩、つまり運動が不足してくると、「ワンワン」 と鳴いて催促をするほどです。

犬を飼っている人は、犬の散歩で自分の散歩にもなるので、そういう意味では犬を飼っていない人よりは幸いにも健康的です。馬を飼っている人は、乗馬は上半身結構を使って汗をかくほどですが、下半身は止まっています。

ハムスターやネズミを飼う時は、かごの中にクルクル回って運動のできる器具を用意します。全ての動物に運動が欠かせないことを人間は知っており、動物を飼う時にはそのことに気をつけます。それにもかかわらず、自分の運動不足には無頓着です。

予防医学ということで、そうした運動を医者が勧めなければいけないのではないでしょうか。勧めるくらいではしない人が多いので、脅かす程度言う必要があるかもしれません。

例えば誰かが犬を飼う時に、犬の販売主などの専門家が、「運動不足になってしまうので、犬は毎日散歩に連れて行く必要がありますよ!」 と言うように、医者も患者に、「人間の身体は運動が不可欠なので、毎日ウォーキングなどの運動をしないとたいへんなことになりますよ!」 と言うべきなのでしょうか。

「進化が示す、健康法則」の各ブログ内容は、次の本から抜き出して書いてあります。

川崎

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カテゴリー: ドイツの暮らし, 健康, 医療と健康

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