ドイツ進出 – ドイツで駐在員事務所や現地法人を設立

するサポートを始めて早くも何年か経ちました。

時にはそれが販売行為を行えない駐在員事務所であったり、販売行為を行えるGmbH(ゲーエムベーハー)と呼ばれる、日本語に直訳すれば有限会社であったりします。

他にも、脱サラなどをして独立自営する人のお手伝いをすることもあります。

駐在員事務所の場合は、日本に本社があって、その出先機関ということになりますから、本社の存在が必要ですが、GmbHの場合は二通りのケースがあります。

駐在員事務所と同じように日本に本社があり、その販売子会社などとして設立する場合と、日本に本社などの親元がなくて、単独独自に設立する場合です。

GmbHは日本語に直訳すれば有限会社となりますが、その形態はドイツでは115万社(2016年)もありダントツで数が多く、最も一般的な法人組織です。

日本で最もスタンダードな株式会社は、ドイツではAG(アーゲー)と呼ばれますが、GmbHと比べるとその数はかなり少なく僅か15.500社(同年)しかありません。

数年前からは上場利益を期待して小規模でもAGが設立されたりしましたが、普通はAGというと少なくとも社員が数千人以上もいる大企業になります。

AGの場合は、会計監査が必要で決算が大変なので、中小からは普通敬遠されるのです。

GmbHも決算は義務ですが、小さな規模で売掛・買掛の伝票が少なければ、決算にかかる会計事務所の費用は500、600ユーロ程度です。

GmbHの二通りのケースの内、日本に本社がなく独立して設立する場合、25.000ユーロの資本金さえ用意できれば設立でき、比較的に楽なので個人的に設立するケースも多く、その場合は出資者と代表取締役が同一人物になります。

弊社もその例ですが、その場合はその人が一人で何でも決められるので手続きなどがとてもスムーズに進みます。

その場合、日本から観光ビザでやって来ても、ビザの取得も簡単です。ちなみにGmbHは社長一人きりのワンマン会社でも構いません。

もう一つのケース、日本に本社があってその子会社としてGmbHを設立する場合、普通本社側で綿密な計画を立てて進めます。

稟議決済の書類を作るのは海外営業の人だと思いますが、本社の役員や代表取締役などの複数のお偉いさんが判子を押し終わるまでにかなりの時間がかかるのではないでしょうか。

ところが数日前に、ちょっと驚いた電話がありました。

日本からフランクフルトに来ている、ある日本人からの電話でしたが、GmbHを設立しに来たとのことでした。

そしてそれは後者のケース、ある日本の法人が出資してのGmbHを設立するとのことですが、大手の銀行に行っても口座を開いてもらえないというのです。

おかしいな〜、と思って少し話を聞くと、銀行とは前もって確認し、本社の登記簿の写しやアポスティーユなども持って来ているらしいのですが…

長電話ではなかったので詳細は不明ですが、GmbHの住所はまだ決まってなく、司法書士のところにもまだ行っていないようなので、まず最初に銀行に行ったのでしょうか。

そうなると、間違ったステップを踏んでしまったことになります。前もって大手ドイツ銀行と確認したようですが、誤解でもあったのでしょうか…

GmbHを設立する場合、まずはオフィースの住所を決定します。そして司法書士と書類の準備を始めます。

書類が完成した時点でアポを取り、司法書士のところで登記申請に必要な書類を作ります。
そこで司法書士から出されるGmbH設立準備に関する書類を持って銀行に行き、口座を開設します。

その口座に資本金を払い込み、銀行の口座残高証明を司法書士に送って始めて登記の申請が行われます。

ここまで来れば、後は1〜2週間ほどで登記所から登記費用である120ユーロの請求書が届きますので、それを支払えば設立が完了することになります。

この時に、会社の設立が公に告知されるので、いかがわしい数社から犯罪まがいの請求書が届くので、決して支払わないように注意をして下さい。

犯罪まがいの請求書は、一見するとまるでお役所から来る請求書に似せてあるので、ついつい支払ってしまう新人GmbHが多いのです。

それは例えば「業界リストに加わりませんか? 加わる場合はこの請求書をお支払い下さい」となっているのですが、見た目がまるでお役所から来るレターや請求書にそっくりなのです。

そんなことも知らずにその金額を振り込んでしまう新人GmbHの日本人社長さんもいるのですが、意外や意外、経験が少ないとドイツ人の経理の人が引っかかってしまうこともあるので要注意です。

25.000ユーロの資本金ですが、最初は最低その半分用意すれば大丈夫です。

残りの半分は後日いつか払えばよいのですが、特にいつまでという制限はありません。

あるとすれば、そのGmbHがニッチもサッチも行かなくなって倒産する時です。その時には未払いの資本金半分を責任を持って支払い、債務に充てなければなりません。

ちなみに現在、Deutsche BankやCommerzbankなどのドイツの大手銀行では、新しく作られる海外資本による会社の口座開設がとても難しくなっています。

詳しくは下記にありますが、様々な書類を用意して申し込み、かなりの時間待たされます。http://www.germanydebusiness.de/現地法人設立/

まるで新しい海外資本の顧客は必要ないと言わんばかりです。

ところで私がこの会社設立サポートのお仕事を始めた経緯が、自分で言うのもおかしいのですが変わっています。

ある日、主婦をしている知人が会社に遊び来てくれて…

「あなたの経験なら、会社設立のサポートができるじゃない!」

と勧めてくれるのです。

でもそれを聞いて、「あっ、本当だ!」
といった具合でした。

よく考えてみたら、自分自身が過去に大阪のあるメーカーの一人駐在から始めてGmbHにまで育つことが出来たり、その後自分の会社を設立したり、家内の友達のお父さんが車の部品のメーカーの社長さんだった関係から、そのメーカーの駐在員事務所設立を手伝ったり、その駐在員事務所所長さんがドイツ語は勿論、英語も苦手だったので、2年間程出張にお付き合いしたり、他にも数人の知人の独立自営を手伝ったりしていました。

それを「本格的にビジネスとして行えば?」というわけです。

気がついてみれば、デュッセルドルフでそれをビジネスとしている会社のことなど聞いたことがありません。

つまり無敵。

競合がいないのです。

大手監査法人や、弁護士事務所がそういったサポートも行なっているようですが、そのサポートをメインとして前面に出しているところは聞いたことがありません。

そういう点もとても気に入り、早速作ったウェブサイトが「www.germanydebusiness.de」でした。

ネットdeデュッセルで培ったインターネットの知識を駆使したお陰で、キーワードによっては検索でもかなり上の方に出て来るので、前述のような電話やメールも時々入ります。

それ程依頼の数が多い訳ではありませんが、主婦をしている知人には、いくら感謝をしてもしきれません…

川崎

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カテゴリー: ドイツの暮らし, ビジネス
ドイツ進出 – ドイツで駐在員事務所や現地法人を設立」への7件のコメント
  1. senryusato より:

    商売がうまくいくかどうかは、私はその分野の人間ではないのでわからないのですがAIが
    商売をするわけじゃない、やはり最終的には人間の良さとか性格の良さとか誠実さだと
    マジで思います。よく行くカラオケバーのママ、料理上手で40年もの商売歴、
    でも流行っているのはママの人間性の良さですもの。ママと対極にある人間は
    次第に離れていくし・・・・・。

    編集長様「無敵」ビジネス遠くからですが応援しています!!

    • netdeduessel より:

      ありがとうございます!

      その「無敵」で思い出したことがあるので改めて別のブログを書いています。

      実は昔、オートバイレースに出ていました。ある友人は、「オートバイレースに出るくらいだから、闘争心が強いはずだ」と言われたのをよく覚えています。

      そうなんです。その闘争心が弱過ぎたのです。レースでは、例えばスタート直後の第一カーブ、団子状態で少しでも前に出ようとするにはその闘争心が不可欠です。

      でもそれが嫌で、自分には合わないと思ってレースを止めました。

      ビジネスも同じで、競合に気を使っていたら商売になりません。でもそれが性に合いません。

      結局は弱いんです…

      • senryusato より:

        ビジネスとスポーツはやはりちがうだろうなあ、と思いますね。札幌にもスピードスケートで五輪で金メダル銀メダルを何度も取った清水選手(今は整骨院と大学院の講師)がいますが、テレビに出ても
        その闘争心が火をつけるらしく、小学校を建てるにも「もうけを考えて・・・・」などと発言し結構顰蹙を買っています。もちろんスポーツで鍛え上げられた闘争心は失うべきではないでしょうけど
        商売は(生意気ですが)イケイケどんどんだけでは進まない難しさがあります。

        編集長様は、レースが好きで「五回も骨折した」とか言っていた記憶が・・・・・あります。
        ごめんなさい、シークレットでしたら。

      • netdeduessel より:

        確かにビジネス=スポーツではないと思いますが、類似点は多いと思います。

        実際にも、経営者で元スポーツマンという人が結構います。

        「儲けを考えて…」と聞くと、確かに顰蹙を買いそうですが、儲けとは利益です。

        企業は慈善事業ではないので、利益を出せない企業は不健全です。社員のお給料も出せなくなります。

        イケイケドンドンは、売れ!売れ!に繋がるので良くありません。

        どんなビジネスも、最終的にその存在を認めるのは需要、つまり世の中なので、伸びている企業は世の中に認められているということになるのかも知れません。

        そういう点、弊社は伸びていないので、世の中に認められていないことになります…汗。

        レースで骨折五ヶ所?
        四半世紀以上も昔のそんなローカルな情報をよくご存知です。

        確かに身体中、骨折ヶ所は十何ヶ所。縫い跡は二十数針。

        昔のことだからか、お尻と指と鎖骨の三ヶ所しかすぐに思い出せません…

  2. netdeduessel より:

    人徳?
    じ~ん、と来る~…

    あっ、投稿場所を間違えた…
    http://netdedus9.bbs.fc2.com/

    それにしても過分なコメント、ありがとうございます!

  3. senryusato より:

    編集長様の人徳ですよ。
    私も日本にいて、何かドイツとの懸け橋になるニッチービジネスないかなあ(笑)。

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