進化が示す、健康法則

人間の身体は、60兆個もの細胞から成り立っていると言われています。その1つ1つには完全なる遺伝情報が備わっています。見方を変えると、1つ1つの細胞が1つ1つの生命体とも言えます。

私たちは自分自身を1人、1個体の生き物だと思いがちです。というよりほとんどの人はそこに何の疑問の余地もないことと思います。しかし、身体の働きを知れば知るほどその考えに疑問がわいてくるのです。

 

私たちの身体は、実に多くの細胞がそれぞれの役割をそれぞれの場で適切に果たしています。そして、これ以上あり得ないほど絶妙なチームワークによって生命が保たれ、さまざまな活動が可能になっています。

細胞だけではありません。私たちの体内には無数の菌が共生しています。それらの菌の働きに助けられて初めて私たちの健康が保たれているのです。

 

そうすると1人の人間は1個体というよりは無数の生命が共生する調和のとれた共同体、あるいは生態系として見る視点が大切ではないかと思えてきます。現に私たちの身体を構成する個々の細胞の寿命は短く、次々に生まれては死んでいきます。数ヶ月も経てばすべての細胞が新しく入れ替わっているので、物質的には別の人間になっているというのですから驚きです。

しかし、その細胞の集まりとしての1人の人間は一見何も変わらず生き続けています。川の流れのように、もしくは自然界そのもののように。そして、時には個々の細胞が犠牲になって、この生態系を維持することすらあります。白血球などはまさにそれが役目です。

もう一度、なぜ小食、断食によってガンが治ってしまうのかについて考えを整理してみましょう。

まず、小食、断食によって入ってくる栄養(エネルギー)が制限されると、生態系として生命の危機を察知し、非常事態宣言が行われます。

すると、第一段階として身体に蓄えられていた脂肪が分解されてエネルギーとして供給され、それも不足してくると筋肉も分解されてエネルギーとして使われていきます。その際にエネルギーをガン細胞にくれてやる余裕はありません。

生命を維持する大切な働きをする部位にのみエネルギーが供給されます。そのために不要な部位への血管は閉じられます。

実は、ガン細胞というのは、自らを成長、増殖させるために、健常な血管に働きかけてバイパスをつくらせています。血管はホルモン分泌によって新しく血管をつくる働きがあるのです。

このガン細胞へのバイパスが非常事態宣言によって閉じられるのです。エネルギー供給を立たれたガン細胞はやせ細り、死滅するしかありません。

これと似たことをみなさんは毎年目にしています。秋には、木々が赤や黄色に美しく色づきます。そう、紅葉です。紅葉がなぜ起こるのか、ご存知でしょうか。

秋になり、気温が下がってくると、木は冬支度を始めます。春から夏までの間、日をいっぱいに受けて光合成を行い、木の成長に大きな貢献を果たしてきたたくさんの葉も、表面積が広く厚さも薄いので冬の寒さを耐え抜くには大変なエネルギーを要します。

そこで、木は何をするかというと、なんと葉のつけ根に「離層」という層をつくって徐々にエネルギーをせきとめていくのです。同時に葉の成分のうち再利用できるものをどんどん回収します。

それにともなって葉の中の緑色の色素がだんだん失われて黄色になったり、赤い色素が作られて赤くなったりするそうです。完全にせき止められてしまっては、葉は生きていくことができません。やがて、枯れ葉となり、地に帰ります。

同じことがガン細胞に対して行われると想像してみてください。ガン細胞だけでなく、他の病巣に対しても同じことが起きていることと思われます。

元々生命には、ホメオスタシス(恒常性)というすぐれた機能が備わっているのです。

逆に、そこで栄養をたくさん補給してしまうとどうでしょうか。身体は生命の危機を覚えないのでガン細胞もぬくぬくと栄養をもらって成長、増殖できる状態が温存されてしまうことになるのです。

動物は、怪我や病気で具合が悪くなると、何も食べずにぐったりと横になり続けています。これはまさに自然の摂理にかなった対処法ではないでしょうか。軽い飢餓状態が生命維持の働きにスイッチを入れ、自己治癒力が高まり、病気や怪我が治っていくというのは非常に自然なことのように思います。

しかし、一部を除いた西洋医学は科学的でないとしてこの事実を認めようとしないのが現状です。科学はいかに発達した現在であっても自然のほんのわずかごく1部、0.1%ほども理解できていないかもしれないというのに。

もし認めてしまったら、医者も薬もほとんどいらずに病気が治ってしまうので、大変なことになってしまうからでしょうか。

良い運動のところで詳しく出てきますが、ノーベル賞候補になった北里医師が「医の真の目的は大衆に健康を保たせ、国を豊かに発展させることにある。

ところが医者という地位について勉強せず、自分の生計を目あてに病気を治すことで満足する者がいる。今から医学に入る者は大いに奮発勉励し、この悪弊を捨て医道の真意を理解しなければいけない」とたしなめています。

もし少食や断食でほとんどの病気が治ってしまうのなら、今いるお医者さんと薬はほとんど不要になってしまいます。

そうなったらお医者さんと医薬品メーカーは大変なことになってしまいます。とんでもない巨額の市場が消えてなくなってしまい、多くの医者がその職を追われてしまうでしょう。

 

川崎

広告

日本人のための、ドイツの生活応援サイト

タグ: , ,
カテゴリー: ドイツの暮らし, 健康, 医療と健康
進化が示す、健康法則」への1件のコメント
  1. senryusato より:

    現在、シリーズものになっているNHKの「人体の不思議」にはノーベル賞受賞の山中博士と
    お笑いのタモリがMCとなって人体の細胞レヴェルをわかりやすく説明しています。
    山中先生は、ラガーマンでもあり、毎日10キロ以上のランニングをしています。フルマラソンは
    2時間台で走る文武両道の博士です。先日は、脂肪!!!のシリーズでした。脂肪は
    今や生きた臓器として徹底的に医学部で研究されています。少なすぎても「混乱する」多すぎると
    暴走する臓器になるのだそうです。

    山中先生の家系は、遺伝的にとても糖尿の多い家系だそう。
    山中先生は175センチで体重は60キロを切っている感じ。病気は本人の節制もありますが
    遺伝の影響は免れない部分もあると言っていました。

    「医者の不養生」は今は過去の遺産で、医師、政治家はとても長生きです。
    やはり知識に裏付けされた実践が物を言っているようです。

    ただ、テレビの女性アナウンサーの「痩せすぎ」には最近危惧しています。
    特に若い人。番組途中で倒れたり、うつ病で降板したりする人はとても痩せています。
    もう少しデブに寛容な世の中であってもいいのでしょうが・・・・・。
    (甘いか)

    私の友人は53才で小食で野菜大好きの女性でしたが
    一度克服したがんが再発し、亡くなってしまいました。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中

  ブログランキングの応援クリック、         宜しくお願いいたします!      ↓↓↓           ↓↓↓

にほんブログ村 海外生活ブログ デュッセルドルフ情報へ
にほんブログ村 海外生活ブログ ドイツ情報へ
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。