海外送金が安くて手軽な TransferWise
TransferWise (トランスファーワイズ)では手数料の安さと、その透明性が売りです。
送金手数料は
・日本円からユーロへは 1.0%(最低500円)
・ユーロから日本円へは 0.5%(最低2€) + (クレジットカード払では0.4%)
・日本円から米ドルは1%(最低500円)
・米ドルから日本円は1%(最低3$)
為替手数料 一切なし(仲値での取引)
その他の隠れたコスト 一切なし
となっています。圧倒的に他の送金方法よりも安くて手間もかかりません。
以下、なぜトランスファーワイズが有利なのかを詳しく解説します。
IT化の遅れている銀行
銀行業務というのは実は意外にもIT化が非常に遅れている分野です。これだけ世の中がインターネット化したのに、未だに送金手数料はとんでもない額を取っています。
送金といっても実際に物理的な紙幣や貨幣を郵送しているわけではありません。デジタルデータを書き換えているにすぎないのです。それなのに、海外送金をすれば数千円の手数料と数日の時間がかかります。
今では技術的には実際には送金手数料は限りなくゼロに近く、一瞬で送金することができるのです。
ビットコインではブロックチェーンというシステムでほぼ手数料無料を実現していますが、まだまだ使いやすいとはいえないので、一般向きではありません。
その点TransferWiseは安さ手軽さを実現しています。
銀行送金にかかる手数料
海外送金の銀行手数料は結構高いので、少額送金では割が悪いですし、定期的に仕送りをする場合にもバカになりません。送金手数料以外にも為替レートにのせている手数料がかかるのですが、一般には手数料の説明のところにはその説明はありません。
例:三菱東京UFJ 外国送金手数料 、楽天銀行 外国送金手数料
送金手数料は例えば以下のようになっています。
三菱東京UFJ 5500円
楽天銀行 1750円
大きな違いですね。知っているか知らないかで随分と差が出てしまいます。
そして送金にはさらに為替手数料がかかります。これは換金レートの数字に上乗せします。換金レートは毎日各銀行が独自に設定します。
以下換金レートの例
通貨名 | T.T.S. | T.T.B. |
米ドル | 114.69 | 112.69 |
イギリスポンド | 146.45 | 138.45 |
ユーロ | 121.98 | 118.98 |
表中のTTS(売値)とTTB(買値)の間がその日の仲値です。そして三菱東京UFJではその仲値のレートに、1米ドルあたり1円、1ユーロあたり1.5円の手数料を上乗せします。1ユーロ120円の時には、振り込んだ日本円に対して1.25%の手数料となります。
ですから為替手数料だけで以下の料金がかかります。
送金額 |
為替手数料 |
10,000¥ |
125¥ |
50,000¥ |
625¥ |
10,000¥ |
125¥ |
50,000¥ |
625¥ |
100,000¥ |
1,250¥ |
10,000,000¥ |
125,000¥ |
こんなに手数料を取っているにも関わらず、銀行に手数料を問い合わせてもこの数字は説明してくれません。これは交換レートだからです。わかりにくいですね。
また、クレジットカードやバンクカードで現地でキャッシングをした場合は、銀行振り込みよりも手数料はさらに割高となります。短期の旅行では便利でいいですが、仕送りや長期滞在の場合は不向きです。
TransferWiseの手数料
今回ご紹介するTransferWiseでは手数料の安さと、その透明性が売りです。
送金手数料は
・日本円からユーロへは 1.0%(最低500円)
・ユーロから日本円へは 0.5%(最低2€) + (クレジットカード払では0.4%)
・日本円から米ドルは1%(最低500円)
・米ドルから日本円は1%(最低3$)
為替手数料 一切なし(仲値での取引)
その他の隠れたコスト 一切なし
となっています。
■ 手数料の比較
それでは5万円をユーロに送金した場合の手数料を比較してみましょう。
金融機関 |
手数料 |
東京三菱UFJ |
6,125¥ |
楽天 |
2,330¥ |
PayPal |
2,750¥ |
ビットコイン間 |
約10¥ |
ビットコイン経由 |
約500¥ |
TransferWise |
500¥ |
・銀行手数料には為替手数料を含みます。
・楽天はそれに為替手数料1€あたり1.4円で計算しています。
・PayPalは安いイメージがありますが、国際送金では、例えば日本ドイツ間では実際約5.5%の手数料がかります。そんなに安いわけではありませんね。しかも手数料規定は複雑でよく分かりません。
・ビットコイン間のみであれば、手数料はほとんどかからないのですが、日本円⇒ビットコイン⇒ユーロと2回換金する間に手数料と手間がかかります。
・以前は大金を送金する場合は、FXで換金してから送金する方法をお勧めしていました。為替手数料が非常に安いからです。しかしトランスファーワイズではそもそも為替手数料がかからないし、かかる手間も圧倒的に少なくて済みます。
ということでトランスファーワイズは圧倒的に手数料が安く、しかも手間もかかりません。
TransferWiseの送金方法
トランスファーワイズでは以下の流れで送金がなされます。
送金人の銀行口座
↓
送金人口座の国のTransferWiseの口座
(↓)
相手国のTransferWiseの口座
↓
海外の受取人の銀行口座に振込
実際の振込の際は、PCまたはスマフォから、自分の口座と相手の口座情報を入力、その後 送金元の口座のある国のトランスファーワイズの口座に銀行から通常の振込みをします。そうすると相手国のトランスファーワイズの口座から相手に振込がなされます。
海外にいながらにして、自分の日本の口座から海外の自分の口座に振り込むことも可能です。
TransferWiseで日本から海外(ドイツ)へ送金
トランスファーワイズでも海外送金にはやはりマイナンバーを求められますが、運転免許証・パスポート・住基でもOKでした。日本の住所も入力する必要があります。
私はマイナンバーがないのでパスポートをアップロードすると、確認の書類が日本の住所に郵便で届くとありましたが、それを確認する必要もなく、即日ドイツの口座に着金していました。
送金先はヨーロッパであればIBANさえあればOKなので、銀行からの送金よりもはるかに簡単です。
TransferWiseで海外(ドイツ)から日本への送金
日本の自分の口座への振込は、当然ですがマイナンバーは必要ありません。
ユーロから日本円への送金は手数料は半分で手間も非常に少ないです。日本の規制はいろいろと面倒ですね。
以下は500ユーロを日本円に送金する時の手数料の比較です。
金融機関 |
手数料 |
ドイツ銀行 |
39.05€ |
comdirect |
22.90€ |
Paypal |
約27.50€ |
Bitcoin間 |
約0.10€ |
Bitcoin経由 |
約4.15€ |
TransferWise |
2.49€ |
やはりこちらも圧倒的な安さです。
ということで今のところトランスファーワイズはかなりお勧めです。ここまでの安さと手軽さだと同等のものが出てきたとしてもはるかに凌ぐものというのもなかなかなさそうです。
参考資料
・三菱東京UFJ 外国送金手数料
・楽天銀行 外国送金手数料
・楽天 送金シミュレーション
・ドイツ銀行 料金表
・comdirect bank 料金表
・TransferWise.com 規約
・PayPal ユーザー規約
* ご質問・ご相談等ございましたらお気軽にお問い合わせください。
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