ドイツ永住を決めたので、14歳、11歳、10歳の三人の子供たちは現地校に行かせています。
ドイツで生まれ、幼稚園の時からずっと現地側で教育を受けています。
駐在の人たちには「あら、バイリンガル? いいわね〜!」と言われることがありますが、ドイツ語の方はまだしも、日本語の方は非常にお粗末です。
親は夫婦揃って日本人で、しかも家ではドイツ語禁止なので、日本語のアクセントは確かに普通の日本人のそれです。
つまり一見バイリンガル。でも日本語の方は、少し時間をかけて話し込んでみると、単語数、アクティブワード(*)が少なくて長めの文章が出てきません。
日本語による作文ができないのです。
かと言ってドイツ語が完璧というわけにもいきません。
家でもドイツ語で過ごし、例えばおじいちゃんやおばあちゃんからドイツ語の童話を聞いて育つドイツ人の子供のドイツ語にかなうわけがありません。
大雑把に言えば、ドイツ語が80〜90点、日本語が60〜70点というところでしょうか。
それでも両方を足せば140〜160点。日本語が100点の日本人の子供や、ドイツ語が100点のドイツ人の子供に比べれば苦労して頑張っていると親バカながらもエールを送りたくなります。
それにしても漢字は特にひどい…
そこで思いついたのが漢検でした。
デュッセルドルフのVHSで昨年の11月から始まり、今日がその第2回目でした。
ありがたいことに、公文の校長先生からも教室をお借りできると聞いていますので、もし将来受験者が増えると公文でも開催される可能性があります。
「漢検を受け続けて頑張れば、自然に日本語が上達しないだろうか?」
という目論見で漢検受験を始めたのですが大正解でした。
日本人学校あるいは補習校に所属していないので、日本人学校で行われる漢検は受けられず、日本の漢検の組織に相談すると、10人以上の受験者が集まれば団体受験ができることが分かりました。
教えてくれたのは、ユーチューブのドイツ語会話教室で有名なドイツのロルちゃんでした。
「ねえ、方と万では点が違うだけだよね!」とか、三人の子供たちにとっては、日本人の子供が日本語を勉強するというよりは、外国人が日本語を勉強するという感じがします。
黒は里の下に点が四つとか、勉強のきょうは強いだとか、何と何がくっつくと何になるみたいにまるでパズルです。
何れにしても昨年の11月に行われた第一回目で10級を受けて三人共無事に合格し、今回は9級に挑戦しました。
ありがたい母親の協力も欠かせませんが、これがこのまま続けば作戦大成功! 日本語の上達間違いなしです。
https://www.kankenkanjitest.de/
* アクティブワード
聞けば理解できるパッシブワードに対して、自分から発して使いこなせる単語。
川崎英一郎
日本語を読むのに漢字は最大の壁ですよね。
漢字そのものも面白いし奥深い。
漢検、広がりますように!
ありがとうございます。
毎回数百人も受験者のある日本語能力試験を実施しているデュッセルドルフのVHSが応援(宣伝)してくれているのでとても心強いです。
ありがとうございます!
会話は日本でも、アメリカ人など抜群の人がいますが、やはり難関は「漢字」です。
漢字を読むと、小説なども読めるし、日本語の力は
必ずや上がってきますよ。
頑張ってほしいです。