11月6日(日)にドイツで初めての一般向け漢検が行われました。
漢検とは日本漢字能力検定のことで、漢字の読み書きなどを10級から1級までの間で難度を分けた試験で能力を試すものです。
公益財団法人日本漢字能力検定協会という組織が行なっているのですが、以前は文部科学省が認定する資格となっていたためかその人気は高く、日本では英検を凌ぐほど受験者が多くいます。
その後認定制度は廃止され、一時は文部科学省後援となったものの、組織の上の方で不祥事があって後援もその後取り消されてしまいました。
それでもいまだに根強い人気があり、年間延べ200万人以上が受験するのは、その合格認定が受験や就職に有利に影響するからでしょうか。
実はドイツでの漢検は、日本人学校では行われているのですが、日本人学校の生徒しか受験することができません。
つまり現地校に通う日本人の子どもや一般人は受験することができないのです。
それは何を意味するかというと、例えばユーチューブのドイツ語会話教室で有名、日本語が流暢な日本通、「ドイツのロルちゃん」は、わざわざ日本に行って試験を受けていました。
今回デュッセルドルフのVHSで第一回目の漢検が実施され、ロルちゃんもわざわざ日本に行くことなく2級を受けることができました。
2級のレベルというのは高校卒業・大学・一般程度(2136字)※常用漢字がすべて読み書き活用できるレベルとなっていますが、かなり難しいレベルです。
試しに私がインターネットのプチ試験を受けてみると、どうやらその実力は3級か4級のようです。3級は中学校卒業程度、4級は中学校在学程度となっているのでお恥ずかしい限りです。
家内も今回3級を受けてその結果を待っています。1級が一番難しく、10級が一番簡単なので、14歳、11歳、9歳の3人のうちの子供たちは揃って10級を受けました。
10級は小学校1年生のレベルなのでこれもお恥ずかしいお話です。その代わりにドイツ語ができるから…
などという言い訳は14歳でも9歳でもできません。
幸い上の2人は合格は大丈夫そうですが、一番下は危なそうです。いずれにしても、日本語を上達させる為にはとても良い材料なので、これから年に3回デュッセルドルフで行われるこの漢検をずっと受け続けて行く予定です。
川崎英一郎
ドイツ人のロルちゃんが既に準2級に受かり、今回2級に挑戦したのに刺激を受けて、自分もプチテストをやってみるとその実力は3級(中卒レベル…汗)か4級(中学生レベル…汗)とのこと。
4級から受けていって1級まで頑張ろうと思いましたが、主催者且つ(受験者数が少ないので)試験官の身分では受けられません…
その内受験者が増えて誰かにバトンタッチできたら自分も頑張ってみたいのですが…
英一郎さん、ファミリーは偉いなあ・・・・・、試験を受けただけ、というのでも尊敬に値します。
今はネットや漫画などで日本語の能力が飛躍的に伸びている感じは確かにします。
フランスから来た20才女子は、もう話す言葉はペラペラ(一度も日本に来たことなく)
漢字はびっしり練習した跡が見えていました。
漫画の主人公の恰好をして歌を歌うことが好きで、日本に行きたい、と話してました。
凹凸(おうとつ)という漢字(れっきとした漢字です)を絵文字やマーク記号で
探す若者が多い中、漢字の大切さを改めて思う次第です。
中国語検定でも、漢字は勉強します。漢字はもともと中国からの輸入品。
私も中国語検定では四苦八苦でした。
ドイツにいる子供たちには、漢字の成り立ちみたいなものから教えると忘れにくいかも。
中国語検定は、(当たり前ですが)ヒアリング以外は問題文はみな漢字。
問題文を見ただけで卒倒しそうになります。漢字、漢字、漢字……..
.ああ。