1つ1つの(通訳の)お仕事で(も他のお仕事でも)、最大限に気を配って相手のため(利益・得)になるように努力をしていると良いことが起きると、以前4つほど続きもののブログで書きました。
何と今回それを証明するかのように、あの時の依頼元であるドイツ企業の日本のお相手企業のオーナーさんから日本にお呼ばれしました。
あの時に日本から入れ替わり立ち替わり出張して来ていた数人の出張者たちの内の1人、アルミ鋳造の匠からメールが入り、「今度日本に来るのはいつ頃ですか?」と聞かれたのです。
確かにあの時は長い間ご一緒させていただき、幾晩かは結構盛り上がって、今度大阪に来る機会があったら一杯やりましょうという楽しいお話は出ましたが、日本に行く予定など今のところ全くありません。
「これってお愛想かな〜」、と思いつつもそれをお伝えすると、「飛行機代を出したら来てもらうことはできますか?」と聞いてくるではないですか。
そこでいつもの調子で、「交通費を出して下さるのなら、元々暇ですから、船旅でもシベリア鉄道経由でも(金額の根拠は何も無く)3万円くらいの旅費で行っちゃいますよ(笑)!」と冗談半分でお伝えしました。
そうしたら何と、「ではプレエコ(プレミアムエコノミー)で一度来てもらえないでしょうか?」とお返事が来てびっくりしました。
プレエコで飛行機代を出すから、一度日本に来てヨーロッパ進出のことに関して話を聞かせろ(⬅︎ これは単なる私の想像)ということのようです。
「やった〜!」笑。
実はシベリア鉄道のジョークのメールの最後に、「でも、今患っている座骨神経痛のようなものが心配です…」と忘れずに書いておきました。
もし飛行機で、エコノミーで来いと言われたら、「じっと座っていられるだろうか?」と思ったからです(笑)。
それが効いたのかどうか分かりませんが、エコノミーではなくてプレエコです。
飛行機のチケット代を出してもらってまでヨーロッパ(ドイツ)進出のことでわざわざ日本まで呼ばれるのはこれで2回目です。
前回はエコノミーだったので、自分の(いえ、前の会社のありがたい)マイレッジでビジネスクラスにグレードアップしましたが、今回は最初からプレエコです。
エコノミー症候群が起きてからは、各航空会社も特にエコノミークラスの席の広さを広げたせいか広くなり、ビジネスクラスはむしろちょっと広過ぎると感じる位で、プレエコの席の広さは180cmの身長にも十分です。
今回呼んでくださったのは、先の出張中にアルミ鋳造の匠、その会社の社長さん、営業部長さんから聞いたお話で理解したところでは、うまくいかなくなった企業を救済するかのように(?)M&Aして再生する、日本電産の永守さんのような企業家の人なよう(?)で、そちらの方面が大好きな私にとってはもう興味津津(しんしん・笑)。
そしてその出張の行きの飛行機で、プレエコがどういう訳か知らない間にビジネスクラスに切り替わっていたのは、トイレの素手掃除と駅前の掃除から来るいつもの幸運でしょうか(笑)?
搭乗する時のゲートで、チケットのバーコードをスキャナーにかざすとゲートが開くようになっていますが、私の番ではゲートが開かずに何やら領収書みたいのが出てきました。何かと思って手に取って読んでみるとビジネスクラスと書いてあり、その後すぐにゲートが開きました。
「えっ? ビジネスクラス? どうして?」
そこですぐにピンときたのが2つの理由。今回チケットをお願いしたHISのデュッセルドルフの責任者の人が何かご好意でして下さったか(後に違うことが判明)、以前持っていた自分のゼナトア(ルフトハンザのゴールドのステータス)の古い記憶をシステムがまだ記憶していて優遇してくれたのか…
旅行代理店には航空会社からその位の裁量が与えられていて、いいお客さんには何かとサービスすることができます。
でもHISさんとうちの関係は、相手がお客様…
他にも気がついてみると、私のクレジットカード兼マイレッジカードは、現在何のステータスもない普通のマイレッジカード兼クレジットカードのはずなのにどういう訳か色がゴールド。普通は青か何かのはず。
ひょっとして、ルフトハンザのシステムでは、以前一度ゼナトアだった人がその後あまり飛行機に乗らなくなってステータスを失っても、その後再び頻繁に乗るようになる可能性が高いポテンシャルカスタマーということで取り扱うようにプログラムされているかもしれません。
一度あることは二度、三度ある。一度もないことはそのままずっと一度もない可能性が高い。一度はゼナトア(ゴールドカードステータス)まで乗ったのだから、今後再び頻繁に乗るようになる可能性は大きいという考え方でしょうか?
何れにしても、フランクフルト初のルフトハンザのジャンボの2階ののビジネスクラスの最前列。ひと昔前ならファーストクラス並みの快適さです。
プレエコならリクライニングするとはいえ斜め座り。お尻の神経痛がちょっと心配でしたが、ビジネスクラスならフルフラット。
ちなみにボーディングカードの座席明記は81K。えっ? 機体ってそんなに長かったっけ? と思いつつもエコノミーの最後部座席まで行って係りの人に「それは二階席ですので中央部まで戻って二階にお上がり下さい」…
それは2階席の最前列の席でした。前方に皮のクッションの足置き場まであるフルフラットです。座骨神経痛の心配は吹っ飛んでしまい、お陰様でお尻の痛みをほぼ気にせずに日本に行くことができました。
フライトアテンダントの人たちは、勿論詳細まで知りません。そこでビール(小瓶)3本と、日本酒3本をビジネスクラスで選べる前菜付きの和食と共にありがたくいただいてしまいました(笑)。
ちなみにエコノミーで空旅をする人へのお勧めが1つ。飛行機の中のファースト、ビジネスとエコノミーの座席数はその機体によっていつも決まっています。
ところが、どれだけの人がどの席をどれだけ予約するかは神様にしか分かりません(笑)。
もし、ビジネスクラスを予約したにもかかわらずにエコノミークラスに座らせられたら最悪です。と言うか、飛行機会社はそれを避けざるを得ません。そこで余裕をとって席を販売します。つまり、ビジネスを予約する人の予想数よりも、ビジネスの席数は当然多く用意してあるわけです。
つまり、ビジネスクラスの実際の席数は、予約の数よりも少なめです。そしてエコノミーのクラスではその逆になります。
そこで何が起きるかというと、エコノミーで予約をしても、ビジネスクラスに繰り上げされるということがあります。
その逆はまずあり得ません。もしビジネスクラスを予約して何かの事情で席がない場合は、ファーストクラスに移動してもらうからです。
ファーストクラスでは常に空きが何席かあるのはそれが理由だと思います。
さてここでそのお勧めの方法ですが、エコノミーで予約をしました。お金がないなど理由は色々とあります。そして空港でチェックインをします。その時に次のように聞きます。
「今回のフライトではエコノミーはビジネスにはみ出していますか?」
ここで「Yes」が来たらそれは幸運の入り口。その機会は結構あります。そこでつかさず、「そのはみ出た部分の席をいただくことはできるでしょうか?」と丁重に聞きます。
予約の時点で既に席が決まってしまっていても勿論構いません。
この方法で、過去に数回に一度の割合でエコノミーで予約をしてビジネスクラスをゲットしました。
過去にそれで一番困ったのは、ドイツのお客さんを日本の本社からエコノミーの予算で日本にお招きし、その方法でビジネスクラスを2席もゲットできたのは良いものの、その次のご招待で、「またあの方法で頼むね!」と言われた時でした…汗。
まあその頃は少なくともフレクエントトラベラーのカードは持っていたと思うので、それが効いたのかも知れませんが、ドイツ語で言うところの「Fragen kostet nichts (質問はタダ)」です。聞いてみる価値はあります。
川崎英一郎
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仕事で日本とドイツを行き来できるのは素晴らしい仕事ですね。
身長が高くて、飛行機で不都合があるというのは、身長の低い私には考えられない贅沢な
悩み。ううううっ・・・・そんな悩みを持ってみたい。