海外で子育てして、こどもが現地校に行くようになると、
「なぜ日本語を勉強しなきゃいけないの?」
という疑問を持つことがよくあります。
これは、こどもにとってはごく当たり前のことです。
学校でも友達とも日本語は使えない。
日本語を使う必要があるのは家で親と話すときくらい。
他には習い事や日本人の知り合いと会った時くらい。
どんなに理屈で納得させようとしても、こども自身の心が動かないことには
自ら日本語を学びたい!という気持ちにはならないでしょう。
野村克也監督が次のような言葉を残しています。
「大輪の花を咲かせるにはまず土地を耕し、次に種を蒔いて水をやり、太陽を浴びせないといけない」
あの井上康生氏もこの言葉を胸に柔道全日本監督に就任後、日本柔道復活への道を歩んでいます。氏の考えでは、土地を耕すこととは、「意識改革」。
海外で育つこどもたちにとっての日本語の土地を耕すというのは、
「日本語が好き、もっと学びたい」という気持ちを掘り起こすです。
それには「日本語を学ぶのって楽しい」という体験の積み重ねが必須です。
この体験こそが、大事なスタート地点であり、その後もずっと続いていってほしいことなのです。
常にこのことをど真ん中に置いてこどもたちと関わっていきたいと思います。
7月16日(土) 意見交換のできる無料セミナー 『海外での子育て、こどもの日本語どうなる?』
日本語で学ぶ楽しさを知る~理科、社会、文化を学びながら日本語の4技能「聞く」「話す」「読む」「書く」を自然に習得することを目指します。
コミュニティwatashi
山片重信
日本人の祖母、日本人の母を持ちながら、一切、日本語を話さない家庭もあります。
海外ではヂュッセルドルフのような日本人が多い所は稀で、アメリカンスクールしかないような
所もあるのです。でも、日本語はどうかわすれないでほしい、複雑でも勉強してほしいと
日本人である私は強く願うのです。