あぁ、無情… 庭で7匹の雛を失った鴨のお母さん…

どういう訳か、うちのような猫の額のような小さな庭を選んで卵を9個も産んだ鴨のツガイがいます。

何日間も一生懸命に卵を抱いて温めていた鴨のお母さんを、うちの長男が伸び放題の雑草の中で偶然に見つけました。

その後しばらくたって、7羽の雛を連れたお母さんは、これも偶然にも長男の誕生日に庭を歩いていました。

我が家はここしばらくその話題で持ちきりで、誰もが朝目が覚めるとまず最初に鴨の親子の姿を探します。

ヒヨコのように小さいその雛はもうかわいいの何のって。

歩いてもかわいいし、泳いでもかわいいし…

猫の額のような庭にピッタリの、ネズミの額のような池というか水溜りのような水場があるので、それが巣を作った理由かもしれません。鴨には池が必要なようなので。

公園などの池なら広くて猫に襲われる危険はないのですが…

普段なら見向きもしない雑草の中で卵を抱いている鴨を最初に見つけたのが長男なら、鴨のお母さんが7羽の雛を連れて歩き出したのは長男の誕生日。

長男にとっては素晴らしい誕生日のプレゼントになりました。

鴨のお父さんは、餌取りに必死なのかあまり見かけず、見かける時は庭の中で悠然と構えていました。

そんな7羽の雛が翌日6匹になり、さらには4匹にまで減り、とても心配していました。

庭では数匹の猫を時々見かけるからです。

そして昨日の午後から様子が変です。

お母さんが雛を一匹も連れていません。

卵は全部で9個。その内の2個は生まれることができなかったようです。

残った7羽の内、1羽が病弱で倒れることもあるでしょう。

さらには3匹も何らかの理由で失うことがあるかもしれません。

しかし今は一匹の雛もいません…

見た者はいないものの、猫にやられてしまったと考えるしかありません。

もしこれが人間のお母さんなら、何日間も、いえ、何週間も、あるいは何ヶ月間、何年も泣き通しだと思います。

心なしか寂しそうに見えるお母さんは、ひとりで庭で過ごしています。

産後は身体の調子が悪いのか、飛び立っていくこともないようです。

お父さんも、ここしばらく見かけません。

何といっても一番悲しいのは、鴨のお母さんがまるで何もなかったかのように過ごしていることですが、周りの世の中も、まるで何もなかったかのように過ぎてゆきます。

どういう訳かそこで思い出してしまったのが、今の日本で毎日毎日100人もの人が自分で自分の命を絶っていることです。

それでも世の中は、まるで何もなかったかのように過ぎてゆきます。

川崎英一郎

 

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カテゴリー: ドイツの暮らし
あぁ、無情… 庭で7匹の雛を失った鴨のお母さん…」への1件のコメント
  1. senryusato より:

    筆者様、
    鴨のオスは普通、育児?には参加しません。普通、鳥で育児に参加するのは雌雄とも同じ色、形のもののみです(スズメ、カラス、ヒヨドリ)。だから鴨のオスは、メスと違い美しいのです。子育てをしていると、目立ってしまうのですよ。交尾が終わると、ほとんどどこかへ行ってしまったりして・・・。土色だったり、草陰に隠れても目立たないメスが一生懸命、一羽で子育てをします。
    カラスに食われてしまったのでしょうか?近所の川にもよちよち一列になって並んでいる雛を見ると
    もう拝んでしまいます。「どうかご無事でありますように・・・・」

    鴨のオスも美しさでメスを引き付けるだけでなく、子育てもしてくれたらいいのにと
    (人間感覚では)思ってしまいます。

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