数学が苦手な子は、中1のうちに中3までの計算をしたらよいのはなぜかというと・・・
中学校の数学では、大きく分けて計算と図形、これがほとんどを占めています。
ところが図形でも計算が必要です。
日本の場合は計算機を使えないので計算ができなければアウト。
計算力はすべての土台
計算がおぼつかなければいくら解き方がわかっても正解できません。難しい文章題や図形、関数で立式はできても正解できなければゼロ点です。
日本の通常のカリキュラムでは、新しい単元が出てきたらそれを基礎から応用まで一気に学んでいきます。
大変よくできてはいるのですが、万能ではありません。また、学年が上がるにつれてしんどくなります。
中3では、因数分解、平方根、二次方程式と怒涛のように新しい概念を学び、理解して計算に熟達する時間もないまま、複雑な応用問題までこなさなくてはいけません。
でも、中3の内容といっても基礎の部分は中1でも十分に理解できる内容なのです。
小学生も普通に中2の内容を理解して使いこなせる
りんご2個とみかん3個で280円、りんご1個とみかん2個で160円。りんごとみかんはそれぞれいくら?
小学生は次のようにして解きます。
り+り+み+み+み=280円 ※ り=りんご、み=みかん
り+ み+み =160円 → これを2セットだと、り+り+み+み+み+み=320円
り+り+み+み+み+み=320円
り+り+み+み+み =280円
上の式から下の式をひくと、み=40円
これは中2で習う連立方程式そのまんまです。書き方が違うだけ。
同様に中3の計算も中1で理解し、慣れておくことができます。
長い時間をかけて確かな土台を築く
中1で方程式を学んだあとそのまま中2、中3の計算の基礎を学べば、当然長期的に繰り返し練習することになります。そして、当該学年になった頃にはすでに基礎ができているので自信を持って対応できます。
この自信が大変重要です。メンタルの力の大きさは計り知れません。
そもそも、「上の学年のことができてしまう」というだけでも大きな自信とひそかな優越感に浸れます。「俺(わたし)、数学才能あるかも」なんて素敵な勘違いをしてくれたらもうしめたものです。少しでも数学が楽しいと思うようになれば、そのあとの伸びる力がすごいのです。
Manabo! 山片
完全に文系。小学校では、「東京の私立の問題」などを学校にもってくることまで禁止されました。
この数学嫌いはどこで始まってしまったのか・・・・。
少なくても、中二で止まってます。嫌いというよりアレルギーになってしまって。
そこで間違ったのかな。