数学:中1なのに中3の内容までやっちゃっていいの?

いいんです。

こどもは色々。状況も色々。みんな一律の枠にはめるのはオトナの都合、教える側の都合です。いい先生なら普通、生徒を不平等に扱います。もとい、子供の違いに応じて変幻自在に対応を変えます。伸びるものはどんどん伸ばせばいいし、こどもによって合う方法は違うのだから変えるのは当然です。

今まで一緒に仕事をしたことのある超実力派の先生方(某大手塾のトップ講師の方々)はみなそうでした。年によって、クラスによって、やることがまったく違う。ホント、すごいなあ、と思いました。ただ、基本の軸は不変。目の前のこどもにとって最良の方法を考え抜き、実践する。

 

数学が苦手な子には?

デュッセルドルフで日本人子弟が通う学校には、日本人学校、3種類のインターナショナルスクール、ドイツの現地校と色々。各学校のカリキュラムも進め方も色々。

色々知ると、こうでなきゃ、という枠がよい意味でくずされます。究極は、個人個人にあった方法と学ぶ時期ということになります。

数学が得意な子の場合、苦手な子の場合で学び方はもちろん、学ぶ順番も変えたいところ。

特に数学が苦手な子の場合には、経験上、実は中1のうちに中2、中3の計算までをやっておくことが非常に大きなアドバンテージになります。

数学が苦手なのに中1のうちに中3の内容まで???

これは可能です。

そしてかなり有効です。

ただし、すべてを習得するのではなく、基本的な内容のみに絞らないととんでもないことになります。教える側はあれもこれもとどうしても欲張ってしまいがちですが、きちっと線引きをしてスパッと切らないと、ますます数学の苦手意識を植え付けて逆効果になってしまいます。

とはいえ、学校のカリキュラムが絶対的な存在としてあることと、どうしても目の前の中間、期末に追われてしまうことからなかなかこれを行うには腰が引けてしまうでしょう。それよりもできていないところの復習を、とか・・・

でも、それは逆なのです。理由は長くなるので別の機会に書きます。しかし、実は上に述べたようなアプローチをしておくとあとからじわじわ効果が現れて、中3になった頃には相当なアドバンテージが築き上げられるはずです。そこで一番大切なのは、「できる」という「自信」。

特にインターに通うお子さんが日本の数学を学習する場合には、中学3年間の長いスパンでとらえたこのようなアプローチは非常に効果があります。

Manabo! 山片

www.asobo.de/manabo

 

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カテゴリー: 教育
数学:中1なのに中3の内容までやっちゃっていいの?」への3件のコメント
  1. 佐藤庸子 より:

    私も、数学オリンピックでは、計算より、すべて論述形式だと聞いてびっくりしました。
    こういう分野は日本では、完全に私立の一貫校の一人勝ちです。
    フェリスの女子高校生も、何がなんだかわからない数学の問題を数学オリンピックで解いて
    世界第二位になった、と言ってました。
    わたしにとってはこの秀才女子高生は、まるで宇宙人の言語でした。

    公立の中学、では無理です。「みんな一緒」が一番大事ですから。

  2. 佐藤庸子 より:

    公文式だかは(私は一抹の不安がこの教育にはあるのですが)そうですよね。ドリルといわれる
    ものを与えて、先行く子にはどんどん(英語と数学)を先を行かせる。
    もはや塾ではなく、寮のある学校まで作っています。CMも流している。
    けれども例えば
    数学オリンピックみたいなものにはなかなか出てこないし、
    英語においては会話に力点を置いていない。

    これが受験数学、受験英語と言われればそれまでなのですが。

    日本のお母さんには少し公文は人気ない。

    • watashi より:

      どこを目指すかで教育方法がおのずと変わってきますね。
      公文は、やはり苦手な子を引き上げる、という側面が大きいのかな、と思います。
      「どの子も伸びる」という言葉がありますが、
      正しくは「どの子も(大人が思っているよりははるかに)伸びる」ではないかな、と思います。

      日本の教育課程の数学を学ぶ上で、どうしても計算力がすべての土台になります。
      正負の計算と文字の扱い、方程式の計算ができないと何もできません。
      連立方程式ができないと一次関数を扱えません。
      平方根と二次方程式ができないと二次関数、三平方を含む図形の問題を扱えません。

      計算力がないことにはどうにも手も足も出ないのです。

      数学が苦手な子は計算で苦労しています。
      しかも1つのことを学ぶのに時間がかかり、さらに忘れるのも速い。
      だから時間をかけて繰り返し練習する必要があります。
      先取りとか進度を早めるように見えますが、実は逆で、長い時間かけて
      ラクラクできるようになるまで繰り返し練習する必要があるから、
      苦手な子には先に計算の基礎を中3の範囲まで触れて慣れておきます。

      また、できる子をさらに伸ばすと言っても、どっちの方向に伸ばしていくのかでやはり方法は変わりますね。
      息子(当時小5)がこちらではじめて数学オリンピックを受けたら、解答方式は全問論述でした。
      答えよりも論述過程をバッチリ審査され、評価されます。
      普段から私は何も教えないし、本人もまったく何も訓練をしていないけれどもとにかくビシッと書いて答えるのでびっくりしました。
      学校で論理だてて自分の考えを説明するということを繰り返しやっているからでしょうね。

      日本の場合多くは、やり方(マニュアル)を教わってその通りにマシンのように速く正確にこなすことを求められてしまいがちですよね。
      思考力を問う難問ですらもパターン化され、かなりの度合いでマニュアル化されます。
      日本人はとても親切なので、ついつい大人がそこまで用意してあげちゃうのでしょう。
      また、周りと比べてできていないところにばかり目が行き、ことあるごとに親切に注意します。

      それでは枠からはみ出す大物に育つ可能性は小さくなりそうですね。
      それでも、もともとはみ出たスケールの大物は勝手に自分で育っていきます。

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