ラテン語の聖書をドイツ語に訳し、一般のドイツ人が聖書を読めるようにして、プロテスタントを始めたマルティン・ルター(マルチン・ルター) は有名ですが、その彼が両親からマルティンと名づけられる元となった人物がいます。
時はローマ帝国時代、現在ではハンガリーとなっている地域で司教だったMartin von Tours という人です。彼がまだ兵士だった頃、雪の中でこごえていた裸に近い物乞いに自分のマントを与えました。
その夜、夢の中にそのマントをまとったイエス キリストが現れてMartin von Toursに感謝したというお話が残っているそうです。
彼はその善行を認められて司祭になることを求められていたものの、本人がそれを嫌がって逃げ、ガチョウ小屋に隠れていたのですが、ガチョウが騒いで見つかってしまって司祭となりました。
ドイツではこの日にガチョウに対してその罰としてガチョウ料理を食べる習慣があります。この季節にドイツレストランではガチョウ(Gans/Gaense) の料理がメニューに出てくるのはそのためです。
ドイツの幼稚園ではこの日、前もって作っておいた提灯のようなものを、各園児が持って町の中を歌を歌いながら歩き回ります。その様子はロルちゃんのユーチューブビデオでも見ることができます。
マルティンルターさんにそんな話があったなんて。
イエスキリストが出てきて感謝したなんてなんとなく素敵。
キリスト教じゃなくてもいい話ですね。