「会社では、社長が社員を食わせているのか、社員が社長を食わせているのか、どっちなんだろう? と、ふと思った」
「両方言えると思うけれども、会社によっては前者より後者の割合が高いところも少なくないのではないかという気がする」
…と、いう友人のフェースブックでこのコメントを見て、心の琴線に触れたと言うか、零細ながらも同じ立場の者として常日頃から一番気になっていることなので、ついつい偉そうにコメントをしたことがきっかけで始まった第四弾です。
社長が絶対にしなければならない仕事はたったの2つだけですが、今回のことはその2に属しています。
社長の言うことを聞かないと、お給料に差がついてしまうかもしれないなどという、広く一般に広まった、誤解された認識があります。
何て残念なことでしょう、そう誤解して疑わない社長さえもいるようです。
お給料はどこから発生してくるでしょうか?
お客さんからです。
個人事業主なら痛いほど良く分かることが、お勤めの人たちには分かっていないことがあります。
お客さんが払うお金=売り上げ-経費=利益=会社が存続する源(みなもと)。
経費の中には、お給料が含まれています。
つまりお客さんが支払ってくれる売り上げの中にお給料が含まれています。
それにもかかわらず、まるでそれが上(上司や社長) から出てくるような勘違いをしてしまいます。
上司や社長などのトップには権限があります。その権限が、お給料がまるで彼らから出るかのような勘違いに結びつけてしまいます。
上司や社長のその権限によって社員が動くのは、組織としてみんなが同じ方向に行く以上必要不可欠ですが、心ない上司、社長がいるので、その指示はよくよく考えたものでないと、会社を非効率にしてしまいます。
なぜなら普通、社員は上司・社長のいうことならだいたい何でもやってくれるからです。
上から言われたことをすると、売り上げが下がると言って、上の言うことを聞かないでいれば社内で不利になるというのも事実でしょうが、実はそれはおかしな事実です。
もし上の言うことが売り上げにつながらない、会社のためにならないものだと、会社は空回りをしてしまいます。社員は(無駄に) 働けど売り上げ・利益上がらずです。
例えばコピー。女性社員がやってくれるからとむやみやたらにコピーを頼んでしまっていないでしょうか。(自分で動けば、自分の健康のためにもなります)
自分で電卓でササッと計算すればすむことを、女性社員にわざわざエクセルで作らせていないでしょうか。
...と、ここまで書いて気がつきました。ごく自然に女性社員と書いてしまいましたが、女性を低く見ているつもりはありません。
今までの日本の長~い風習からくるものです。女性の方、どうかお許しください。
自分にとってはカンタンでも、部下にとっては難し過ぎて時間のかかる仕事を頼んでしまった後に「失敗した... 自分でやるべきだった...」 と、引っ込めるのは簡単ではありません。
相手のプライドもあるので、まずは仕事を頼む前に良く考えなければならないのです。
さて話しを元に戻すと、このことは社長にかかわらず、部下を持つ者全てに言えることです。
大きな会社の場合、これらの総合計が会社の効率、つまり利益に大きく反映されてきます。
実はかく言う私も失敗ばかり。 部下に頼んでやってもらった仕事を後から考えて、「何て無駄に働いてもらってしまったんだ...」 と、後悔したことは何度もあります。
ちょっと大げさな例をあげると、高い山の登山など、こういう(無駄な動き) 場合にはメンバーの命にもつながります。
決して大げさなことではありません。無駄な指示の集積で十分に会社は潰れます。
部下のいる方、どうかお気をつけください。
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