今までお世話になっていた、初老の歯科医が引退したので、別の歯科医に行くことになりした。
新しい歯科医では、天井の大きな面白い絵など、子供が歯医者を嫌うことをまぎわらす仕掛けがあって気がきいています。
その歯科医で最も素晴らしいのは、歯の治療よりも、予防に力を入れていることです。
対症療法よりも、予防療法の方がはるかに身体に良いのは当たり前のことですが、歯でそれを実践しているのです。
今までの歯科医では指摘されなかった歯間の掃除。毎晩歯と歯の間を綺麗にするように、丁寧に説明してくれます。
その作業に必要な道具も提案されます。短くて小さな針金にブラシが付いているような物で、歯間の掃除をするように言われます。
毎食後に行えば一番良いのでしょうが、やはりそれは面倒だし、日中は唾液が良く回っているので大丈夫だとしても、夜間は危ないと思います。
実際にそれで歯間を掃除すると、ほぼ毎回食べ物カスが出てきます。もしその掃除をしていなかったら、その食べ物カスが一晩中歯間に残っていたことになります。
歯間に食べ物カスが残っていれば、虫歯になる確率はグッと高くなるのは間違いありません。今までの虫歯は、それが原因だったのか…
そして歯ブラシ。BRAUNや、GRUNDIG、Panasonicなどのメーカーから販売されている高速振動歯ブラシ。
1分間に、2万回以上振動するものが、インターネットで20ユーロくらいで売っています。
たまたま動画を見たこともありますが、その歯ブラシだと、高速振動が歯間に入っている小さなゴミを、裏側に押し出してくれるのです。
聞いてみれば、その歯科医のところでは、歯科医本人は勿論のこと、数人いるスタッフ全員がそのタイプの歯ブラシを使っているそうです。
大きなゴミは高速振動でも出てきませんが、前述の歯間ゴミ専用ブラシで取り出せます。
毎晩これだけ歯を綺麗にすれば、虫歯になるわけがありません。
その歯科医では、半年に一度は虫歯のチェック及び歯の掃除に来るようにハガキが届きます。
チェックとは、虫歯が現れていないかどうか、虫歯の候補となりそうな汚れの部分がないかどうかを見るわけです。
歯の掃除は、歯科医が行うのではなく、スタッフの中の1人、それを専門職で習ったと思われる人が担当しています。
歯科医のシンボルマークである、ドリルなどが付いている大きな機械で歯の周りを綺麗に掃除してくれます。
歯の掃除の専門家なので、その人に歯の汚れ具合を聞けば、普段自分できちんと磨けているかどうかを判断してもらえます。
これだけ虫歯にならない方法が分かった以上、是非実行して下さい。
面倒くさがって歯を磨かなかったり、カラスの行水のように、あっという間の歯磨きで、大きな歯間ゴミを取り忘れればその報いは老後にやってきます。 健康四原則
[…] 投稿日: 2015年12月1日 作成者: kenkoyongensoku — コメントする 日本にいる、歯科医の名医の存在を知りました。その歯医者さんに通院する子どもの8割以上が、20歳になるまで永久歯の虫歯がゼロ。80代、90代になっても20本以上が自分の歯。そこでは20人の歯科衛生士全てが診療のための個室を持ち、一日200人以上の患者さんが通い、十万人都市の住民の1割以上が定期的にその歯医者さんに通う... 山形県酒田市の日吉歯科診療所のお話です。日吉歯科診療所の創立者で現在理事長である熊谷医師の理念は、「生涯を通じて自分の歯で食べられる歯科医療を提供する」 と、「酒田市民の口腔内の健康状態を世界一にする」 という、歯医者の鏡とも言える素晴らしいものです。 過去のブログで書きましたが、私が今まで通っていた歯科医が定年退職したので別の歯科医に通うようになりました。前者の歯科医では、虫歯が出たら行って治してもらうというスタイルでしたが、新しく行き始めた歯科医のところでは予防が基本です。 半年に1度は、そろそろ歯のチェックをしに来てくださいという葉書が届きます。最初は、商売上手なのかと勘違いしていましたが、どうやらそうではなさそうで、日吉歯科診療所と通じるものがあるようです。歯の磨き方もアドバイスされますし、特に感心したのは細い歯間ブラシで歯の間につまったゴミを取り除くことです。 面倒くさいので最初は毎晩行っていませんでしたが、その内に、毎日のようにゴミが詰まる歯間があることに気がつき、もしそれを歯間ブラシで取り除かない場合は、一晩中そのゴミがそこに残っていて虫歯の原因になると思うとぞっとして、毎日行うようになりました。 するとどうでしょう、それ以来虫歯ができなくなりました。考えてみれば、動くためにできている身体を動かさなければ身体がおかしくなってしまうのと同じように、歯も毎日メンテナンスしてあげないとおかしくなってしまうわけです。 なぜ動物に虫歯ができないのかと言うと、食べるものが全て自然のものだからのようです。ところが、人間やペットは不自然なものを食べているので虫歯になるようです。そこで毎日のメンテナンスが欠かせないというわけです。 熊谷医師が酒田市で歯科診療所を始めたばかりの頃の1990年には、都道府県別の3歳児の虫歯罹患率で山形県が78,5%で全国ワーストナンバーワンになったそうです。最も低かったのは大阪府で44,4%。スウェーデンは8%。そこで熊谷医師は県の保険課と話し合い、いくつかの小学校の校医を務め、検診や授業で予防啓発を行い、市民フォーラムや企業にも出向いたそうです。 その結果、1年生の時に乳歯が虫歯だらけだった子が、6年生では永久歯に虫歯が一本もなくなったそうです。2004年のデータでは、全国の12歳児の平均虫歯本数が1.59に対して、酒田市では0,91になったそうです。 もうすぐ出版予定の、「病気・医者知らず、薬要らずの進化が示す健康法」 に詳しく出てきますが、1900年頃にノーベル医学賞候補になった北里柴三郎さんの、「医者の使命は病気を予防することにある」 というのは、正にその通りであるわけです。 月刊誌「致知」11月号より […]
ここ最近は、小学校も歯ブラシ持参です。
虐待を見抜くのも歯科医の仕事になりつつあります。
虐待、ネグレクトされている子どもは虫歯治療もされていない場合が多いそうです。