乳牛の赤ちゃんは、お母さんのミルクを人間に奪われてしまうので、お母さんのオッパイを吸えずにバケツで粉ミルクを飲まされます。
そこで何が起こるかというと、入っている檻の柵を吸ったり、仔牛同士で唇を吸い合うということが起こります。
オッパイを吸うという行為そのものが、けっこう大事なようです。
人間の子供でも指をしゃぶっている子は同じ理由からきているのではないでしょうか?
ネアンデルタール人は、現代人と比べるとかなりアゴが発達していたそうです。
彼らはまだ、食べるものを調理する術を知らなかったので、食べるものが硬かったからと考えられています。
現代人のアゴは、人間が食べるものを火にかけて柔らかくするようになってから退化して細くなったと考えられています。
脳の発達とちょうど反比例したようです。顎が小さく引っ込み、頭が大きくなりました。
頭が大きくなってしまうと、今度はお母さんのお腹の中から出てこれなくなってしまいます。
だから人間は、他の動物と比べて産まれて来るのが1年も早いという説があります。
這い這いは人間にしかありません。他の動物は生まれて来るとすぐに歩き始めます。
ネアンデルタール人は、現代人に結びつくことなく滅んでしまったそうなので、直接比べることはできませんが、顎が大きかったので、歯のためのスペースは十分にあったのかもしれません。
そして現代人の歯余り、つまり余計な歯が口の中で余ってしまうのは、歯のサイズの退化が、顎の退化のスピードに追いついていないのではないかという説があります。
マクロビの大家、桜沢如一さんに言わせると、牛乳は牛の赤ちゃんの飲み物であって、決して人間の、しかも成人の飲み物ではないとのことです。
とても説得力のある意見ですが、牛の赤ちゃんのオッパイを吸う行為を取り上げてまで牛乳を奪ってしまう人間に罪はないでしょうか。
私たちもよく、クリスピーな(硬い)ものを食べたくなりますが、これは遠い祖先が硬いものを食べていたことがDNAに刻み決まれていて、放っておくと歯が伸び過ぎて死んでしまうので硬い物をかじるネズミと似たものがあるのではないでしょうか。 健康四原則
今の日本人と、昭和初期の日本人の顔はずいぶん違います。昔はかなり、えらが張っていていわゆる「ごっつい」感じの顔が男女とも多かった。戦後、洋食が大量に入ってきて、お菓子やケーキ
パスタやアメリカンタイプのパンが、日本人の顔をかえたそうです。
小顔になり、えらも、すっかりなくなり、あごの骨がかなりほっそりして四角い顔がなくなった。
噛む力が不要になったから。いいことでしょうかね?
噛む力は脳と直結します。噛む力が子どもの目を焦点合うものにして、認知能力を飛躍的に高めるらしいです。パリパリと音のするものはやはり脳の発達に必要不可欠。
認知症も遅らせるらしいですよ。