ドイツ人の「日光欲」とビジネス

(こちらは、Deutsch-Asiatischer Wirtschaftskreis《ドイツ・アジア経済同友会》への寄稿文を抜粋・加筆したものです。)

私のいますフランクフルト界隈では、先週あたりに歩道や広場に出ていたレストランやカフェのテーブルや椅子の多くが片付けられました。しかし、11月に入った今週末も、外の席はまだまだたくさん残っていますし、実際に外に陣取る人たちが少なくありません。ストーブの横で、ときには毛布にくるまってまで外で食べようとするのですから、大したものです。

 

一方日本では、女性はお肌を守るべく、灼熱の真夏に帽子と手袋。ムスリムもびっくり仰天の重装備ぶり(笑)は、これまた大したものですが、ヨーロッパとは好対照。ドイツのお住まいの読者諸賢にはご承知の通りですが、ヨーロッパ人は日光が大好き。元々、外での食事や散歩も好きですが、日光への愛は特別です。夏のバカンスでも、結局はビーチでゴロゴロしながら日光浴をするのが大事。

 

ですが、この日光への渇望(日光欲?)が、どれほどビジネスに影響するか、理解されているものでしょうか?

 

曇りか晴れかで、ランチタイムや週末の人通りは大きく変わってきます。オフィスワーカーが、会社のカンティーネ(カフェテリア)でランチを済ませるか外食するかは、曜日取りにもよりますが(金曜日はやはり外食が多い)、日の照り具合も重要ファクターです。週末も、ショッピングのできる土曜日はともかく、小売店が閉まっている日曜日となると「散歩日和」であるかどうかが重要です。回転が勝負の外食産業にはオオゴトです。

 

日光の影響はそれだけに留まりません。毎日よく観察すると分かることですが、同じ通りに面したレストランでも、日光の出ている日と出ていない日とで、混む店が違います。北向きか南向きかもありますが、周囲の建物による日照時間の違いや、レジなどで店内で待たされる店かどうかも関係してきます。ということは立地によって、理想的な従業員シフトは違ってきましょうし、月ごとの売上のバランスも変わってくるということです。それを理解した上で出店・経営をしなくてはなりません。

 

このように天気、とりわけ日の照り方は、消費者関連産業の週末の売上の分析には無視できません。あくまでこれは一例ですが、こうして風習や生活習慣が商売に大きく影響することは少なくありません。現地での生活を通して得た「経験知」「生活知」が、ものを言います。

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文: 黒須寛之   Wakyo Europe – Market Expansion Management & Advisory

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カテゴリー: ドイツ、ドイツ人について, ビジネス

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