デュッセルドルフの11月の星空+ペルセウス座+おまけ

私は長年、地中海世界で星空を眺め、星空を撮影してきました。
暑く乾燥した世界の天と地の間で、オリオン座を意味する古代の紋章を探し続けていました。放浪の結果、様々な星空を語ることが出来ます。月々の星空を紹介しながら古代へとタイムスリップの旅に誘うページとご理解ください。

 

■デュッセルドルフの11月の星空
寒くなりましたね。日没も速くなり、もう街はすっかり冬の気配になりました。秋の夜空を埋め尽くすエチオピア王家の星空もゆっくりと西へ移動していきます。そしてオリオン座を始めとする豪華絢爛は星座たちが東の空に現れてきます。灼熱のエチオピア地方の人々が寒い北の空にも輝いているというのは寒いジョークに感じますね。

11月15日23:30の星空

11月15日23:30の星空 黄色のラインは黄道です。

 

・今月の天文現象

11月1日   水星が西方最大離角(早朝に見られます)
11月6日   おうし座南流星群が極大のころ(出現期間10月15日~11月30日)
11月6日   満月(23時23分)
11月13日   おうし座北流星群が極大のころ(出現期間10月15日~11月30日)
11月13日   00時57分:土星と金星が最接近(01゚32.6’)
11月15日   ペルセウス座β星アルゴルが極小
11月18日   しし座流星群が極大(出現期間11月5日~11月25日)
11月22日   新月

*水星や金星の「西方」最大離角とは太陽に対して西の方角に開いて見えるので西方という言葉が使われます。現象としては早朝の現象です。西方だからといって西の空=夕方ではありません。

今月はしし座流星群がメインですね。また夜の時間が長い地方ですので、水星を見たことがない方は探してみるのも良いでしょう。
寒いですから防寒対策は必要ですし、日本と違ってコンビニがありませんので、軽食や携帯ポットにホットコーヒーが欲しいところですね。

 

■ペルセウス座
ペルセウスはギリシャ神話では有名ですが、この星座を星空に認識することは、意外と難しいかもしれません。ペガサス座が輝き、アンドロメダ座を辿ることができたら、その流れに続いてペルセウス座が輝いています。ですが、星の線を結ぶのは少々難しいかもしれません。他にもW字形のカシオペア座と5角形のぎょしゃ座の間を視野に入れますとこの星座を確認できます(上の早見盤参照)。
この時期、南の空にはうお座や、くじら座、おひつじ座などが輝いているのですが、これらの星座は面白い星座ではありません。折角、秋のエチオピア王家に因んだ星座たちを紹介してきましたので、この流れでペルセウス座まで紹介させて下さい。

ペルセウス座

ペルセウス座の全景。秋の淡い天の河が背景に存在する。M45はプレアデス星団(すばる)です。

アルゴルは有名な変光星です。2.867日の周期で、2.12~3.39等星の範囲で明るさが変わります。11月15日に極小となります。2等星のアルゲニブは「ひじ」を意味するアラビア語で超巨星です。計算しますと古代(某年代の或る地方)では面白い時期に朝出を迎えますが、示現力は小さいですね。

ペルセウス座の星域で星雲星団をピックアップしてみます。
・hx星団
古〜い画像ですが、星の年齢よりは新しいです。プトレマイオス(AD2世紀)の「アルマゲスト(天文学大全)」の恒星リストにこの二重星団は「星雲状」として記載されています。まばらな散開星団ですのであまり撮影する気分にならない星域です。本番撮影前のピントチェックとか、メイン撮影後の時間つぶしみたいな時に序に撮影してしまいます。

2006年9月14日/20センチの反射望遠鏡にて撮影 /EOS kiss Digital(IRCフィルターをクリアタイプに換装) /ISO1600 4分露光 /富士山五合目にて撮影 /ペルセウス座の有名な二重星団で、上の星団がNGC869(h)で下がNGC884(χ)です。

・カリフォルニア星雲
600万画素のデジカメですが、赤色単色150万画素のパワーしかない状態の画像です。

CRW_0028

2005年10月25日 富士山五合目にて撮影 /タカハシ ε-130/ EOS kiss Digital(IRCフィルターをクリアタイプに換装)/ISO800 11分露出/アストロノミク社製Hαフィルター使用

赤い散光星雲は普通のデジタルカメラではあまり映りませんのでローパスフィルターを交換して400-700nmの波長を100%近く透過できるフィルターが必要になります。このようにして赤い散光星雲がよく写る状態にした上で、水素の輝線スペクトルHa(656nm)に特化した特殊な干渉フィルターを追加して撮影しています。

 

■古代世界のペルセウス
星座の輝きに比べ、ペルセウスが描かれた古代の出土品は多くあります。

perseus_01

ペルセウス像(帽子が独特です)。アンドロメダを救出するペルセウス(ポンペイ出土)。ゴルゴンを退治するペルセウス(アッティカ式黒像画)。

・ペルセウスの足跡
ペルセウスが青年期まで過ごしたセリフォス島はエーゲ海の小島です。のんびりした良い島です。

perseus_02

1、アルゴス城:母ダナエが身籠った王宮 2、メガロリバディ(セリフォス島):ひょっとしたらこの海岸にダナエとペルセウスが漂着したのでは?と思われる海岸。ホテルペルセウスがあった。 3,ティリンス遺跡:最後に住んだの地 4、ホラ(セリフォス島):ダナエを攫ったポリュデクテスの居城? 5、ペガソス:意外とペガソスに乗ったペルセウス像が無いのです。 6、ペルセウスの鋳造コイン:メデューサの首を持つ(192)、ギリシャ人にとっては異国風の帽子ですね(193)。

・「プトレマイオス地図」でのエチオピア
大昔(1995年頃)、アテネの古本マーケットで即買したお宝本です(現物はカラーです)。
エチオピア地図

先月のアンドロメダの話と重複しますので、今月は画像で語っています。

 

■マルオギャラリーにて「Starlight and Starlight」を展示中です。(11月29日まで)

001会場を星明かりの間、満月の月光浴の間、星空と遺跡の間に分けてみました。
2010年から開始した星明かりや月明かりを利用した前人未到の女性ポートレート作品群が中心です。
天体写真から星景写真、そして女星写真へと変化しています。
気分は「星空のファンタジスタ?」(勝手ですね、、、付ける薬を持ち合わせていません)。

「いったいどうやって女性を確保したんだ?」という質問が多かったです。
彼女たちはボーグやマリ・クレールとかビルボードなどに登場するプロのモデルさんたちです。真夏のエーゲ海でも夜は風が吹くと寒いです。珍しい撮影なので頑張ってくれました。
(左下と中央下の作品はプリントに満足できず、展示を見合わせました。右の1枚だけ油彩画モードで表現しています)

Maruo Gallary.
Stresemannstr 28, 40210 Dusseldorf

 

 

ブログランキングの応援クリック、
宜しくお願いいたします!
↓↓↓        ↓↓↓

にほんブログ村 海外生活ブログ デュッセルドルフ情報へ にほんブログ村 海外生活ブログ ドイツ情報へ
広告

写真家(日本写真家協会会員、日本舞台写真家協会会員) 私は長年、地中海世界で星空を眺め、星空を撮影してきました。 暑く乾燥した世界の天と地の間で、オリオン座を意味する古代の紋章を探し続けていました。訪れた遺跡は260遺跡を超え、様々な星空を語ることが出来ます。月々の星空を紹介しながら古代へとタイムスリップの旅に誘うページとご理解ください。著書に単行本「ギリシャ星座周遊記」(地人書簡)、写真集「星空」(日本カメラ社)など。

タグ:
カテゴリー: ドイツの暮らし

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

  ブログランキングの応援クリック、         宜しくお願いいたします!      ↓↓↓           ↓↓↓

にほんブログ村 海外生活ブログ デュッセルドルフ情報へ
にほんブログ村 海外生活ブログ ドイツ情報へ
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。