ドイツで使ってはいけない番号

歴史や文化は、海外でのマーケティングにおいて、基本中の基本です。知っていたからと言って自慢にもならないことでも、知らずに使うと大ヤケドをすることがあります。

ドイツで「18」や「88」など、使ってはならない番号やアルファベットの組み合わせがあることはご存知でしょうか?

公の場での使用が制限されていて、自動車のナンバープレート(Kfz-Kennzeichen)でも文字との組み合わせ次第で許可の下りないことがあるそうです。

「1」はアルファベットで最初の数なので「A」を意味します。
「8」は8番目なので「H」。

「18」は「AH」。アドルフ・ヒトラーです。
「88」は「HH」。ハイル・ヒトラーですね。

実際にドイツ人に聞いてみると、すぐにピンと来る人もいれば、言われてからやっと気づく人もいます。それに何しろ、ハンブルグのナンバープレートは 「HH」ですし、サッカーの背番号にもこれらの数字は使われることがあります。それほど深刻なものではありません。

しかし、これをマーケティングに使ってしまったりすると問題です(とりわけ、外国企業が)。そんなことがあるのか、と思われるかもしれません。ところが、例えば今年の5月に以下のような事件がありました。

アメリカのグローバル家庭用品メーカーが、洗濯用洗剤のマーケティングでやってしまいました。何でも「18」や「88」を洗濯可能な回数が伸びたアピールに使おうとしたそうです。ここまできれいに揃うと陰謀説すら浮かんできますが、同社は謝罪と商品の変更に追い込まれていますから、かかった費用を考えると、少なくとも会社としてはわざとではなかったのでしょう。

商品企画の段階で、ドイツ人が参画していなかったのかどうか気がかりです。少なくとも、この数字に違和感を覚える人をチームに加えるだけの「ローカリゼーション(現地化)」は、会社としてなされているべきでした。

また、アパレルでは今年の8月に、上の写真のようなケースがありました。今をときめくスペインの有力SPA(製造小売業)が、ユダヤ人が戦争中に着せられた囚人服(左側)そっくりの新製品(右側)を作ってしまったのです。店舗には卸さない、ネット販売のみの段階でクレームがついたので、大事にはならないで済みましたが、評判や製造コストの面では損失です。デザイン担当者のキャリアはもっと心配です・・。

元々知らなかったことに「気づけ」というのは無理な注文です。ですから海外でのマーケティングやセールスにおいては、現地で生まれ育った人材の知識や感覚を積極的に活用することが肝心です。

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文: 黒須寛之   Wakyo Europe – Market Expansion Management & Advisory

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カテゴリー: ドイツ、ドイツ人について, ビジネス

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