ベルリンのお兄さんとライスボール

ベルリンに行ったことがない。だからベルリンの地下鉄キヨスクに売っている物も知らない。それを先日、教えてくれたのが「テレビ東京」。経済番組が一番多いテレビ局だ。

「日本の名品」というタイトルだったと思う。出てきたのは、ユネスコ文化遺産である日本食を代表する「おにぎり」だった。

これがベルリンの地下鉄のキヨスクで売られているという。仰天した。お握りの中身は、プラムの煮付け(梅干の代わりか?)、マヨネーズとアボガドの合えたもの(カリフォルニアロールのドイツバージョン?)、鮭とマヨネーズのサラダ(チーズおかかって言うのは日本にもあるが)という、まさしくドイツオリジナルバージョンライスボール。

うーん、唸ってしまった。

このプラムの煮たものというのは、如何様な物か?甘いのか?そうでないのか。

いずれにしても、梅干の代わりにはとても思えない。果物を飯に入れるなんて。

しかし変、海苔もライスも中身も一つも日本製ではないのに、何故に「日本の名品」としてベルリンの地下に、おにぎりは君臨しているのだろう。

それは米でも海苔でも中身でもなく、まさしく「皮」、お握りを包む包装紙だけがメイドインジャパンだという。完全日本製「皮」。

これはいつ始まったものかわからない、けれどこれほど、うまく考え抜かれている包装紙はない。いつまでも海苔がパリパリで、海苔が海苔の色、青々としている。

ベルリンキヨスクのお兄さんは「どうです?」と言いつつ、器用にお握りの皮を剥いてみせた。お握りの皮には、日本人らしくきちんと懇切丁寧に①、②、③と剥き方が書いてあって、お兄さんは剥き終えた②の三角形の残り型にお握りの全てを入れてみせた。

なるほど!また私は唸ってしまった。なかなかきれいに剥くことが出来なかったから。

私は①の剥き方が中途半端で、最後まできちんと剥かなかったし、最後の残り型にお握りの全てを入れて手を汚さず食べられる方法も知らなかった。コンビニのお握りは、剥くたび海苔がちょん切れてしまったり、海苔が変な風にご飯に張り付いて歪なお握りを食べていて、こんな風に「美しく」お握りを剥く方法を知らなかった。

ベルリンのお兄さんはこの包装紙が日本製で輸入品であることを知らない様子であった。

けれども、とんでもなく上手くお握りを剥く。その放送以来、私はコンビニのお握りを失敗なく剥き、親の分まで剥いてやっている。私の親は、時々だがコンビニでお握りを買う。そして、ぜーんぶ、丁寧に包装紙を剥がしてしまって、飯を取り出し、海苔も一枚まんま包装紙から取り出し、改めて一個のお握りを「作り直す」。

実に面倒くさい方法を取っていた。私の方法も、ベルリンのお兄さんから言わせれば大差なかったのかもしれない。海苔ちょん切れ失敗作ばかりだし。

この放送を通して、改めてパリパリお握りの作り方をレクチャーされ、ベルリンのお兄さんには感謝の意に耐えない、と言ったら言い過ぎか。

けれどベルリンのお兄さん、願わくばこの賢いお握りの包装紙は純然たる日本製であることを知ってほしい。
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何と言ってもこの皮、「日本の名品」という番組の「名品」として紹介されているのだし。「虎の威(い)を借る狐」ならぬこのベルリンライスボール、「日本の衣(い)を借るドイツ」と言った感じだろうか。

ところでプラムの煮付け入りお握りってどんな感じなのだろう。食したことのある人に是非とも感想を聞いてみたいものだ。

佐藤庸子

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タグ:
カテゴリー: ドイツの暮らし, 食事

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