嗚呼、食料自給率

消費税が4月から上がる。そのため、意地汚い私は昨日、食いだめをしようと思いつき、寿司屋に行った。回転寿司である。105円の店ではなく、140円から700円までのネタの、ちょっと回転寿司としては、高めの店。土曜の午後6時とあって、もの凄い混みよう。けれど、高めとあって、食べ応えはかなりあり、旨い。結局105円回転寿司の店より安くついた。次回もこの手で行こう。

 帰る道々、今食べた店のあの魚の中、日本国産のものはどれ位あるのかと、ちょっとだけいつになく真面目になって考えた。

 今の日本、食糧自給率は39%。先進国の中でもワーストに低い自給率。(

 ずっと昔、社会科の先生が英国の食料自給率が70%を切った時、政府、国民がわいわいと騒いで大変な事態になった、と言っていた。ヨーロッパでは戦乱が止まない、いざ戦争ということになって、食料を回りの国々からストップされてしまえば国民は飢え死にである。

 そんな国難、国の危機に備える為にも、食料自給率というのは大事なのだ、習った覚えがある。

 けれど39%なんていう、赤点を何十年も出しておきながら、なんだか政府も国民も暢気な国だとつくづく思う。

地域別に見ると、東京の自給率は1%、一番高い北海道は70%台であるが、これもあくまでもカロリーベース。実際の食品は遥かにもっと、外国製品に頼っていることだろう。

 寿司ネタのサーモンだって決して北海道の鮭ではない。これは樺太マス、ロシアの魚だ。海老は確かインドネシアの養殖、マレーシアにも工場がある。そして数の子は、日本でも獲れるが、150円という価格では、回る寿司ネタには絶対に並ばない高級品のはず。100g千円もすると、聞いたことがある。

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 どこから来ているのかな、と思ったら、テレビの通販番組で「北海道天国」だかというのをやっていて、北海道の郷土料理の松前漬けも、その通販で売っていた。

数の子は原産国ドイツという字がはっきり見えた。ああ、いまや、数の子が欠かすことのできない郷土料理まで、ヨーロッパの国々に頼らなければ、食すことができないなんて。まだ、ヨーロッパの人が、魚卵を食べてない今のうちは良くても、今後、欧州も魚卵を食べだす時代が来てしまったら、松前漬けも、回転寿司の数の子も、いくらのしょうゆ漬けも、幻の食べ物と消えゆくのだろう。

嗚呼、神様、いつまでもヨーロッパの人たちが、魚卵を食べずにいますように。

私が回転寿司で、日本古来の寿司ネタだと思っているものが、ヨーロッパ人の廃棄する物であり続けますように。そして、ヨーロッパが日本の食料自給率を補填し続けてくれる、この平和がずっと続きますように。

そんな奇妙な祈りをしてしまう日となった。

佐藤庸子

日本人のための、ドイツの生活応援サイト

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カテゴリー: ドイツ、ドイツ人について, ドイツと日本の違い, 食事
嗚呼、食料自給率」への2件のコメント
  1. mori8 より:

    7月に日本に一時帰国する予定で、こどもは、回転ずしにいくのを楽しみにしています。わたしは内心…被ばくが怖かったのですが、安い回転ずしなら安心かもって話ですよね。
    というか・・・ほんと日本・・・自給率にしろ、のんきな国民にしろ・・・悲しい祖国の状態に涙。

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