お掃除のススメ

ドイツに来てドイツ人と日本人の違いを感じることは多々ありますが、その違いの一つに「お掃除好き」という点が挙げられると思います。ドイツ人の家に遊びに行ったら部屋がすごく綺麗に片付けられていて、「それに比べて自分の部屋は・・・」なんて反省させられる経験をした方は結構いらっしゃるのではないでしょうか?もちろん部屋が汚いドイツ人もたくさんいるとは思いますが、個人的にはいままで見たことがありません。

この「お掃除」と「仏教」は密接に繋がっています。例えば、禅宗では掃除のことを「作務」と呼び、作務は修行の大切な基本作業です。また、仏教の中で有名な掃除のエピソードと言えば、以下のようなものがあります。

お釈迦様のお弟子さんの中に周梨槃特(しゅりはんどく)という方がいました。周梨槃特は自分の名前も覚えられないくらいに記憶力が悪かったため、とてもお釈迦様の教えを覚えることができず、大変落ち込んでいました。お釈迦様はその様子を見て、ある日彼に箒を与え、「塵を払い、垢を除かん」-これらの言葉を唱えながら、毎日ずっと掃除するように命じます。彼は素直にその言いつけを守り、「塵を払い、垢を除かん」とぶつぶつ唱えながら、雨の日も晴れの日もずっと掃き続けました。そして、1週間・・1ヶ月・・1年・・10年・・と日が経ち、ある時ふと気がつくのです。「汚れが落ちにくいのは人間の心も同じである」と。そうやって周梨槃特はついに悟りの境地に到達したのです。(ちなみに周梨槃特は『天才バカボン』のレレレのおじさんのモデルとも言われています)

このお話は、一つのことに集中して修行することの大切さを教えてくれます。また、「自分の周りのものを掃除(整理)すること」と「自分の心の中を掃除(整理)すること」が実はつながっていることも示唆しています。

私は以前様々な企業のロゴデザインなどを手がけるクリエーター佐藤可士和氏が書かれた『佐藤可士和の超整理術』という本を読みました。ベストセラーになった本なので読まれた方も多いかもしれませんが、佐藤氏はとにかく整理魔で目の前に無駄なものを全く置かずに仕事を行うそうです。そうすると頭のなかに迷いが少なくなって仕事の効率が非常に良くなり、クリエイティブな仕事に繋がっていくとのことです。

ドイツには“Ordnung ist das halbe Leben”(整理整頓は人生の半分)ということわざがあります。掃除(整理)は多くの人々にとって実に面倒くさい作業なので、そのことわざどおり整理整頓に人生の半分をかけることはかなり困難です。しかし、自分の心の中がごちゃごちゃしていて、迷っている・悩んでいる時こそ、そのまま悩み続けるのではなく、思い切って自分の周りを徹底的に掃除してみることをおすすめします。そのことによって自分の気持ちが整理され、何か新たな解決策が生まれてくるかもしれません。

KOBOOZU

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