和食がユネスコの無形文化遺産に

先月、和食がユネスコの無形文化遺産に登録されました。

ドイツでは今スーパーマーケットでも寿司、というか、ライスサンドイッチがどこでも売られていますが、日本人にしてみると日本のお寿司の味とはちょっとかけ離れているので、ドイツ人にあれが日本のお寿司だと勘違いされるのは残 念な気がします。

でも市場経済のもとではお金を出す人が何を買うのかは自由ですし、多く買われるものがヒットするのはしかたがないことです。

以前日本の政府が、純和食と、なんちゃって和食とを区別するために認証制度を設けると発表しましたが、いつの間にかになくなってしまいました。日本人以外の人たちが経営する日本食レストランの強い反対にでもあったのかと思っていましたが、その辺のところはよく分かりません。

パリではそれに代わって桜マークというのが、純和食というか、日本人の調理人のいるレストランの入り口に貼られるのが広まっているそうです。プライベートな取り組みならどうにもなりません。

お寿司の場合ならまだ純和風となんちゃっての区別もできるかもしれませんが、カレーライスやラーメンなど、日本でB級グルメといわれるものも流行ってきているそうです。和食レストランと比べる と価格も安いし、それでも日本食だからでしょうか。

でも考えてみれば、イタリアのスパゲッティーを日本ではナポリタンとしてパスタに肉野菜を入れてケチャップで炒めるものをイタリア人から ”それってホントにスパゲッティー?” と問われれば日本人は困ってしまうでしょうし、天ぷらやラーメン、カレーライスにしても元々は海外から日本に入ってきたものを日本人が日本人向けに変えてしまったもの。

つまり、(日本人から見た)外国人が日本食だと思っているものが日本人にとっては  ”えっ、これが和食?” と思えるものでも、それがヒットすれば需要に支えられたということで、素直に認めなければならないのかもしれません。

日本食の層の厚さと日本人の美味しい ものを求める国民性を考えれば当然のことのようにも思えますが、ミシュランのガイドブックに日本版が加わって、東京方面と京都大阪方面が星の数で世界の第1位と2位を占めて しまい、本場のパリは世界第3位に落ちてしまいました。

今後、もしなんちゃって和食が世界中で広まって、そのお客さんたちの中でも味の分かる人たち、あるいは味の分かるようになってきた人たちがなんちゃって和食では物足りなくなり、値段が高くても日本人が経営・調理している海外の和食レストランを目指すようになったり、そのために日本旅行をする人 が増えてくるようなことになればそれは嬉しいことだと思います。

そういう意味ではライスサンドイッチにも意味があるのかもしれません。

EK

日本人のための、ドイツの生活応援サイト

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カテゴリー: 食事, 日本、日本人について

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