先日日本の某大手日本自動車メーカーの広告で、SUVタイプの車の座席を映画館の中の座席に設定した広告がありました。
4人だけ座席の位置が高くなっているので、前方にあるスクリーンが見やすいということを強調していました。
SUVタイプの車は車高が高くて前が見やすくなっています。でもそれじゃあ直ぐ後ろの人達 はどうなってしまうのでしょうか。
そしてもし多くの車がSUVタイプの車になってしまったら、もう全くその意味すらなくなってしまいます。
高速道路を走っていて、すぐ前の車だけを見ているドライバーは少ないと思いますが、もしそういうことをしているドライバーがいると、玉突き事故につながってしまう可能性があります。
つまり本来は自分のすぐ前の車だけではなくて、数台先まで見ていることが必要です。
ところが、SUVの車が前にいるとその車の前まで見えません。よってかなりの車間距離を置かないと危ないのです。
SUVタイプの車は、考え方によっては玉突き事故を起こしやすくしているかもしれません。
以前、某家電メーカーが出した、洗剤の不要な洗濯機が話題になりましたが、その後聞かなくなってしまいました。
その理由はそれほど汚れが落ちないことらしいのですが、実際のところは洗剤メーカー各社の圧力だったのではないでしょうか。
洗剤メーカーつまり化学品メーカーは巨大なところが多く、そのような洗濯機はそれらの巨大メーカーにとって大変邪魔な存在になります。
いずれにしてもメーカー主導になってしまっていると感じられるのは洗剤だけではなく、あらゆる業界についていえると思います。車についても同じです。
ハイブリッドや電気自動車が騒がれていて開発競争が激しくなっていますが、車一台が作られるのに必要な材料や資源を考えると、今乗っている車からそういう先進の車に乗り換えるのがエコなのではなくて、今乗っている車をなるべく長く間乗り続けるのが本当は環境にとっては一番いいそうです。
衣服にしても同じです。大ヒットした某社のものすごく薄い防寒下着。本当に斬新な技術だから暖かいのでしょうか。似たようなものは実は昔から色々なスポーツ用品専門メーカーから出ていると思います。
寒い時や寒い場所で行うスポーツをする人達のための下着としてスグレものなのですが、どれもみな同じように薄くてフィットして大変暖かく感じます。
ただし今まであったそれらのものは万人向けではないので、多量の販売を見込む数量がないので量産効果が出ず、普段から着る下着としては手を出しにくい価格帯でした。
それを某社は昔からのお得意の方法で数量を見込んで大量生産して価格を下げて新しい市場というか需要を作ってしまったような気がします。
「SUVはそんなにカッコいい?」への1件のフィードバック