日本の教育、ドイツの教育

日本のゆとり教育は失敗だったという結果となって出てきているようですが、ドイツではもうかなり前から午前中教育が普通です。家に帰ってからの午後は勉強するのも遊ぶのも一人一人の子供たち(あるいは親)次第。午後も勉強する子どもと、午後は遊ぶ子どもの差は開くばかり。そして留年や飛び級が頻繁に発生します。

ドイツの教育事情をよく知る口の悪い人などは、”ドイツの学校は自己中(心的な人間)大量発生機だ!” などと少し大袈裟にいいますが、確かにドイツでは、和や協調が重んじられる日本と違って、小学校の時から個の大切さや自己主張が求められ、ペーパーテストの結果だけではなく、手を上げて発言しないと良い成績に結びつきません。そしてその自己主張を自己中心と勘違いしてしまうドイツ人もたしかに多々存在します。

日本人にとって注目すべき点は、(1年~時には数年)留年した子供が浮いてしまわない点や、成績の悪い子が手を上げて発表したことがおかしなことでも周りが笑ったり、馬鹿にしたりする雰囲気がないことです。周りがそれを自然に受け止めてしまうような感じです。

Sonyの創業者である井深さんなど、教育は早ければ早いほどいいという意見が多く、日本では公文式や塾が当たり前のようになっていますが、こちらでは勉強の遅れた子供たち向けの塾くらいしかありません。富裕層の間では家庭教師も珍しくないようですが、日本ほどの塾の普及は見られません。それでも公文の良さはドイツ人にも認められて、ドイツでも少しずつ浸透してきているようです。

日本は江戸時代から寺子屋などのお陰で世界的にも珍しいほどの識字率を誇ってきました。武士の子は藩校に行き、庶民の子は寺子屋に行きました。今ではもう他の国々の識字率が上がったために日本のそれはただ単に上位グループにいるだけというレベルになりましたが、当時のそれは世界中を見渡してみても稀有だったそうです。

それを可能にしたのは特に門戸の広かった寺子屋。つまり教育。日本人の親御さんの中には、そういう小さい子どもの時から公文や塾で勉強ばかりするのが本当にいいことなのだろうかという疑問を持つ方々もいるようですが、教育は全てのことに優先すると思います。生まれたばかりの赤ちゃんは知識を持っていません。僅かに持っているのは本能である、ミルクを飲んだり排泄したりの行動だけです。それが少しずつ色々なことを習って覚えていきます。人(生物)が生まれてきた理由が成長することであれば、学習の前倒しも正解ではないでしょうか。人間の子供も、大事な時期に狼に育てられると、もう人間には戻れないことが分かっています。

子供の頃には、砂や綿が水を吸い込むように色々なことを吸収します。そういう貴重な時期にはぜひ教育を大事にしたいと思います。江戸時代の飢饉の時にある藩で、支藩からの援助でまとまったお米が送られてきた時に、それを食べてしまえばその場限りでまた同じことを繰り返すだけなので、そうではなくて今は空腹を我慢して、そのお米で学校を作って教育を始め、優秀な人材を作り出すことが将来の飢饉を防ぐことになったという実話が残っています。

EK

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カテゴリー: ドイツと日本の違い, 教育

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